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中秋節 家族と会えない出稼ぎの人たち

2010-09-18 17:40:52     cri    

 中秋節には、一家団らんで月餅を食べたり、お月見をしたりしたいとは、誰もが思うことでしょうが、やむを得ず家族と一緒にいられない人もいます。

 それは農村から出稼ぎに来た人たちです。

 この人たちは、家族の生活のために送金しなければならないとか、仕事のために残らなければならないとか、様々な原因があって帰省することはできません。ある北京建築会社の工事現場で働く劉さん(男性、河南省)は「中秋節に帰省できなくて、本当に悲しい。私の家には両親、妻、2人の子供がいる。みんなは私が一日も早く家に帰ることを待ち望んでいる。特に中秋節には、その気持ちがさらに強くなる。ところが、ビルの建築工事を期限どおりに完成するために、私たちはここに残らないといけないんだ」と語りました。

 では、農村から出稼ぎに来た人たちは、中秋節をどのように過ごしているのでしょう。劉さんは、「私たちは、今年の中秋節は工事現場で簡単なパーティーをしようと考えている。みんなが自分でつくった自慢の料理を持ち寄って、お酒を飲んだり、お月見をしたりする。みんな、いろいろな地方から集まってきてるので、それぞれの地方の歌や踊りをそれぞれ披露するんだ。帰省できないけど、みんなで中秋節を楽しく過ごせるから、それはそれで幸せなんだよ」と話してくれました。

 農村からの出稼ぎの人たちの中秋節の過ごし方はそれだけかと、私は思っていました。

 インタビューを受けた北京西単デパートの従業員・王さん(女性、四川省)は、「私は中秋節には帰省しないが、いろいろな祝日のイベントに行くつもりだ。例えば、21日夜は彼と月壇公園で行われる中秋節のお月見イベントに参加する。そのときは、各業界の代表が合わせて200人あまりも出席する見込みだ。それに、公園では古代の『月壇祭台』(月を祀る祭壇)の模型を設置し、古代皇帝が中秋節に月を祀った儀式を再現するのも、楽しみにしているの。もちろん、職場でもお客に最高のサービスを提供するように頑張っていくわ」と答えてくれました。

 こうした人々は、北京の都市建設に大きく貢献しています。私は彼らのような中秋節でも家族と会えない農村からの出稼ぎの人たちに敬意を表したいと思います。

 (取材・文責:ken チェック:大野)

 (なお、インタビューを受けた方のご希望で、本人の写真を添付致しません)

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