このたび、CRI・中国国際放送局、また新華社、人民日報、中央人民ラジオ放送局、CCTV・中央テレビ放送局、科学日報、香港フェニックスなどの20余りのメディアが、黒龍江省対外宣伝弁公室に招かれ、「食糧安全―科学技術と国際協力の役割―」をテーマとした第3回国際農業科学院院長ハイレベルフォーラムに参加します。
ロシア風の建築1 |
ロシア風の建築2 |
われわれ中国国際放送局の記者6人のは11日に、黒龍江省のハルビン市に到着したばかりにも関わらず、すぐにハルビン市にある有名な町・「中央大街」に向かいました。ハルビン市はロシアと隣接しているため、ロシア建築の影響をうけ、「中央大街」にはロシア風の建築が建ち並んでいます。でも、最も特徴があるのは「ソフィア」(SOFIA)大聖堂の夜景です。もちろん、私も「中央大街」また「ソフィア」(SOFIA)大聖堂の夜景の写真をたくさん撮りましたので、皆様、ぜひご覧ください。
12日の今日は、取材の第一日目です。
第3回国際農業科学院院長ハイレベルフォーラム開幕式 |
「食料安全―科学技術と国際協力の役割―」をテーマとした第3回国際農業科学院院長ハイレベルフォーラムは2006年に、中国農業科学院と国連食糧機構、国際農業研究協議組織が共同で開発したもので、各国の農業科学研究機構と国際組織のハイレベル間に交流の舞台を設けることを趣旨としています。現在では国際的な影響力をもつ国際農業科学技術協力ハイレベルフォーラムへと成長しました。12日から14日までの3日間にわたって開かれる今日のフォーラムは黒龍江省人民政府、中国農業科学院、国連食糧農業機構(FAO)、国際農業研究協議組織(CGIAR)が主催し、黒龍江省農業科学院と黒龍江省外国専門家局が実務を請け負っています。80余りの国家、地区、国際機構の農業科学院の院長、大学の校長、国際機構の代表取締役、また官房長官、中国駐在の代表、農業科学の専門家、中国農業科学院の局長など、総勢500名が参加しました。今回のフォーラムでは、「農業科学技術政策と食糧安全」、「農業科学革新と食糧安全」、「農業現代化と食糧安全」、「国際協力と食糧安全」の4つの議題について検討されます。
黒龍江省政府の栗戦書省長は、食糧安全問題について、「今回のフォーラムが食糧安全、科学技術、国際協力をテーマにしている。食糧安全とは食糧の生産を確保し、供給を安定させることである。いま、全世界ではまだ食糧問題を完全に解決できていない」と語りました。栗戦書省長の言葉どおり、いま、中国の耕地面積の割合は世界耕地面積の10%を占めていますが、人口は世界人口の22%を占めています。このため、食糧問題はやはり中国が直面する重要な問題です。
ここ数年、中国政府はこの問題を解決するため、様々な農業政策を実施してきました。2010年に発表した「中国食糧問題白書」の中には、中国は今後、食糧の自給自足の目標を実現することができると明言しています。これは中国政府が食糧問題を解決する基本方針にもなっています。
独立行政法人国際農林水産業研究センターの飯山賢治理事長 |
黒龍江省政府の栗戦書省長、ご挨拶 |
しかし、中国の農業においてあまり好ましくない現象が起きています。例えば、大豆の売れ行きが良ければ、ほとんどの農家はほかの農作物の栽培をやめ、大豆の栽培に集中するという現象です。「日本の農業部門はどうやってこのような問題を避けることができたのか。日本政府は何か特別な農業政策を実施したのか」という私の質問に対し、独立行政法人国際農林水産業研究センターの飯山賢治理事長は、「日本はいま、米だけを自給している。米は価格等差がされているから、米を作る農家がおおく、生産過多になっている。これに対して、日本政府はほかの作物に補助金を出すことによって、米をつくることと同じような収入を得られるように調整をしている。また、米が余っているが、値段が高いため、輸出することが難しい。そのため、品種があまりよくない米を肥料として使用している。切り替えるという2つの方向を模索している」と答えました。中国政府でも今後、国情によって様々な農業政策が実施され、多くの問題を解決できると思います。
ライトアップされたソフィア(SOFIA)大聖堂 |
明日(13日)は、ハルビン市の歴史文化をもつ町へ取材に行く予定です。皆様、明日の「記者日記」もご期待ください。(取材・文責・写真:ken)
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