中国の胡錦涛国家主席は9日北京を離れ、4日間にわたる中央アジアへの公式訪問を開始しました。今回の訪問で、胡主席はまずウズベキスタンとカザフスタンを公式訪問し、ウズベキスタンの首都タシケントで開かれるSCO・上海協力機構メンバー国首脳理事会の第10回会議に出席します。中国外務省の関係者によりますと、胡主席の訪問は持続的な平和かつ共同繁栄の地域を構築することにとって重要な意義があります。
ウズベキスタンとカザフスタンは中国の友好隣国であり、重要なパートナーでもあります。これまでの数年間、中国とウズベキスタン、中国とカザフスタンの指導者はそれぞれの場で何度も会談を行ってきました。中国とウズベキスタンは友好協力パートナー関係を築き、中国とカザフスタンは戦略パートナー関係を構築してきました。中国外務省の程国平補佐官は、「胡錦涛国家主席の訪問は、中国とウズベキスタン、中国とカザフスタンの政治相互信頼と友好協力を強化することが出来る」と述べました。
「中国とウズベキスタン、中国とカザフスタンの政治相互信頼と友好協力を強化することは、中国政府の変わらない方針である。これは、中国とウズベキスタン、中国とカザフスタン国民の利益にかなう。胡主席の訪問は、中国とこの2ヵ国の関係を引き上げることは重要な意義がある」と述べました。
胡主席は2004年にウズベキスタンを訪問したことがあり、今回の訪問は6年ぶりとなります。ウズベキスタン訪問中、胡主席はウズベキスタンのカリモフ大統領をはじめとする政府首脳と会談し、双方は両国関係の現状と今後の発展、ともに関心をもつ国際と地域問題について意見を交わし、経済貿易などの分野での協力文書に調印します。
2009年12月、胡主席はカザフスタンを訪問しました。今回の訪問について、中国社会科学院ロシア・東ヨーロッパ・中央アジア研究所の姜毅氏は、「中国とカザフスタンが国交樹立後、両国関係が急速に発展してきて、現在両国の協力は中国と中央アジア諸国の友好協力のモデルとなっている」と述べてから、次のように話しました。
「中国とカザフスタンは、境界線問題を解決した後、経済貿易、安全保障分野の協力で大きな成果を遂げた。今両国間の天然ガスと石油パイプの敷設は中央アジア諸国にとって大きなモデル事業となっている」
中国外務省の関係者によりますと、胡主席の訪問は、中国とカザフスタンの首脳との交流にプラスとなり、また、両国間の政治的相互信頼、実務的な協力の促進、中国とカザフスタンの戦略的協力パートナーシップがさらに発展することを推し進めています。
ウズベキスタンとカザフスタンを訪問するほか、胡主席は上海協力機構首脳理事会の第10会議に出席します。上海協力機構が2001年6月に発足して以来9年が経ちました。中国の指導者は毎年の年次総会で講演を行い、上海協力機構の発展促進に意見を提案します。上海協力機構の発展について、姜毅氏は次のように述べました。
「上海協力機構の成立、そしてその発展から中国が積極的な役割を果たしていることが見える。この地域の多国間の協力、地域の安全と安定の維持、この地域にある国家の共同発展の促進で、中国は重要な位置にいる」(担当:任春生 チェッカー:吉野)
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