ここ数年、北京を訪れる日本の観光客がどんどん増えていて、今、この番組をお聞きになっているリスナーの皆さんの中に、北京に来られたことがある方も多いと思いますが、皆さんは、今の北京と言ったらどんな印象をお持ちなんでしょうか？歴史が古い、街が広い、人も多いと思われる方が多いでしょうが、それ以外に、世界のほかの大都会と同じように車がどんどん増えているというのも印象的でしょう。

　北京の車の数は、昨年末に400万台を超えました。そのせいか、平日の通勤ラッシュばかりじゃなくて、週末でも込んだりするようになりました。その一方で、自転車を利用する人がだいぶ減ってきていて、20年前までは、外出するときに自転車を使う人が全体の80％を占めていたのに対して、今は20％足らずになっています。かつて、北京にはたくさんあった自転車専用道路も、車を優先にするため、道路整備を行い、どんどんなくなりました。

　幸い、政府は、車が増えることで深刻化している大気汚染や交通渋滞に対処するために、自転車の利用を再び拡大する計画を打ち出しました。5年後の2015年をめどにした目標なのですが、自転車を利用する人の割合を25％に引き上げます。そのために、自転車専用道路を増やすほか、自転車専用の駐車場を設置したり、自転車のレンタルも行うことにしています。

　そういえば、私も、大学に入ってから自転車を家の隅っこに置きっぱなしにして、これまで8年間くらい、1度も乗ったことがないですね。じゃ、週末の買い物にでも、久しぶりに乗ってみましょうか！

　さて、経済直行便、今日はまず、先週の主な経済ニュースをお伝えします。続いて「中国ビジネス最前線」のコーナーでは、今年の中国の自動車産業についてお話したいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。