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宇宙飛行士の宇宙遊泳から中国の宇宙航空事業の発展を見る

2009-09-09 18:35:03     cri    

























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 今年は中華人民共和国建国60周年です。数十年の発展を経て、中国は国の総合的な科学技術力を示す宇宙航空分野において世界で注目される成果を収めています。

 「神舟7号、私は船外に出ました。体の調子は良好です。全中国人民、全世界のみなさまにお礼を申し上げます。」

 2008年9月27日午後4時30分、地球から300キロ余り離れた上空で、中国の宇宙飛行士翟志剛さんは宇宙遊泳に成功しました。ただ今お聞きになったのは翟志剛さんが全中国人民と世界の人々に感謝を述べた声明です。この歴史的な日に、翟志剛さんは中国で宇宙遊泳に成功した初めての宇宙飛行士となりました。そして、中国はロシア、アメリカに次いで、宇宙船外活動に成功した国となりました。

 有人宇宙飛行技術は多くの学科からなる総合技術であり、ロケット、宇宙船、測量観察、通信などの7つのシステムに及ぶ、今日世界で最も複雑で、厖大なプロジェクトです。中国有人飛行プロジェクトの張建啓副総指揮官は「もし、高度で発達した科学技術と研究能力がなければ、船外活動に成功することはできないだろう」と述べました。

 張建啓副総指揮官の話です。

 「宇宙船のエアロックモジュールは気圧の減圧・加圧調整を行ったり、わが国独自の船外活動用宇宙服を開発したり、新たなコンピューター技術や新材料技術なども開発しなければならない」。

 しかし、これら全ては、60年前の中国人なら手の届かない夢だったでしょう。当時、中国は有人飛行に用いるロケットを持っていなかったし、国際競争力を持つ技術者もいませんでした。当時、全国で技術研究に従事していた技術者はわずか、500人だけでした。

 ところが、新中国建国後、国は科学技術事業を発展させることを重要課題とし、長期計画要綱を制定しました。1964年中国初の原子爆弾が実験に成功、3年後中国初の水素爆弾も実験に成功、また、1970年、中国初の人工地球衛星「東方紅1号」も打ち上げに成功しました。これらは中国の科学技術と防衛の実力を高め、国際舞台における中国の地位を確固としたものにするなど、中国の宇宙航空事業の発展に必要な技術や人材などを輩出しました。

 中国科学技術省の関係者梅永紅氏は、「わが国の科学字技術は大きく発展している。我々は世界で数少ない完備された学科システムを持っている。また、研究開発者を含め、豊富な人的資源を持っている。これらはいずれも世界の先進レベルにある」と述べました。

 1978年から、中国は改革開放の政策を実施し始めました。その時から、中国は「科学技術は第一生産力である」という戦略的思考を確立し、多くの科学技術プロジェクトを実施し始めました。数十年間で、中国の科学技術事業は長足の進歩を遂げ、実力は急速に向上しました。科学技術成果が生活にもたらした変化は大きく、中国人は大きな誇りをもちました。この誇りは有人飛行プロジェクトで更に大きくなりました。

 王さんの話しです。「非常に誇りを感じます。これはわが国の科学技術の飛躍と国力の増強を象徴し、非常に深い意義があると思います。飛行士に一番言いたいのは『あなたは民族の英雄だ』」

 次は劉さんの話です。

 「神舟7号の打ち上げに成功したことは、わが国の宇宙航空史上において1つの進歩で、世界でもセンセーションを巻き起こしました。我々は非常に誇りを感じています」

 有人宇宙飛行プロジェクトは1990年代初めごろからスタートし、その長年の蓄積により、プロジェクトは初めから大きな技術力を備えることができました。初の有人宇宙飛行を行う前に、15種類、50個余りの人工衛星を自主的に開発し、打ち上げました。また様々なサイズの運搬ロケット「長征」シリーズを開発し、国内外の衛星を70個余り、打ち上げることに成功しました。

 このため、中国の有人宇宙飛行プロジェクトは速いスピードで発展しました。2003年10月に初めての有人宇宙飛行を行い、楊利偉さんが21時間余りの宇宙飛行に成功しました。2005年、2回目の有人宇宙飛行に成功し、2人の飛行士が5日間飛行しました。そして2008年9月、3人めの宇宙飛行士は「神舟7号」の宇宙船に乗って3日間飛行しました。期間中、翟志剛さんは中国人として初の船外活動を行いました。

 それと同時に、中国人は地球からさらに遠い月にも目を向けました。2007年10月、中国初の月探査衛星「嫦娥1号」を打ち上げました。その後1年間、「嫦娥1号」は予定の各探査任務を順調に完了しました。月周回探査プロジェクト総設計者の孫家棟氏は記者の取材を受けた際、「以前、わが国の全ての宇宙活動はほぼ地球から数百キロ、数千キロ、数万キロに近い上空で行われたものだった。しかし、一定の航空技術を獲得した後、さらに遠い天空へ展開しようとするのは必然である。その第1歩が月だった」と語りました。

 それだけでなく、数年前に打ち上げられた大型航空機の開発プロジェクトも2007年に政府の認可を取得し、議事日程に入れられました。中国航空科学技術工業株式会社の高級エンジニア甘立偉氏は「中国は2020年に自主開発の大型航空機を持つ可能性がある」と述べました。

 以上に述べたように、ここ数年、中国の国際宇宙航空業界の影響力はますます大きくなっています。中国が開発した新リージョナル機ARJ21は欧米市場で販売しています。また、中国とブラジルが共同で開発した地球資源衛星は国土資源の調査、開発、利用と管理の面で関連各国に多くのサービスを提供しています。また、中国はベネズエラ、ナイジェリアのために通信衛星を打ち上げ、地元の辺鄙な地域に住んでいる住民に遠距離の医療や教育サービスを提供することに用いられています。

 新中国建国60周年の際、中国有人宇宙飛行プロジェクトの周建平・総設計師は「中国の宇宙航空事業はまだテイクオフの段階である。我々は国の経済力に見合った段階をふみ、有人宇宙飛行活動の持続可能な発展を推進していく」と語りました。

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