第2ラウンド:2006年から2008年まで
中国:日本を猛追
日本:足踏み状態
「中国は安定的・急速な発展を遂げ、日本経済は鈍化」
この時期の2006年には、中国経済が世界4位の地位を順調に獲得し、翌07年にはドイツを抜いて世界3位に躍進した。この間、日本は世界2位の経済体の地位を保ちはしたが、経済発展のペースは明らかに鈍化し、特に08年には日本経済研究センター(JCER)がわずか0.7%というGDP成長率予測を打ち出した。この時期に中日両国の距離は一層縮まったといえる。
《専門家の解説》
中国:マクロ環境の改善が経済の急速な発展をもたらした
06年から08年にかけて中国経済が急速に発展したことは、徐々に改善されたマクロ環境と大いに関係がある。夏教授によると、中でも公共の財政という理念が普及し、社会保障システムの建設などの措置が取られたことを通じて、政府の役割が「管理する政府」から「サービスを提供する政府」へと徐々に変わってきた。
中国の経済発展の大きな優位点は、製品とサービスを自ら生産し、自ら消費できるということにある。だがこれは同時に折れやすい「肋軟骨」でもあり、往々にして製品の質とサービスが重視されず、海外では勝負できないようなものになり、中国の長足的な発展にマイナス影響をもたらすことにもつながる。
日本:西側諸国からの影響が大
韓調査研究員は「日本経済は西側諸国のシステムとの関わり合いが密接だ。これが日本のGDPの伸びが西側諸国の経済に大きく影響されるということの重要な原因だ」と指摘する。
中国は対外開放を行ったが、日本に比べれば西側諸国との交流や流通はまだそれほど多くはない。
第3ラウンド:2009年から
中国:潜在力が開花
日本:やや疲弊気味
「中国の近年のGDP成長率は日本を追い抜いた」
始まったばかりのこのラウンドで、中国の安定した発展が世界中で高い関心を呼んでいる。世界銀行のまとめたデータによると、01年から06年にかけて中国のGDP年平均成長率は9.8%に達した一方、日本はわずか1.4%にとどまった。
《専門家の解説》
中国:相対的に粗放型の経済で発展がより容易に
韓調査研究員の分析によると、数量的にみて、中国がGDPで日本に追いつき、追い越すのは比較的容易なことだ。相対的に粗放型の経済発展モデルであれば、数量的に日本に追いつき、追い越すという目標は容易に達成できるという。
また韓調査研究員は次のように注意を促す。数量だけでなく、GDP成長率の中身にも一層の注意を払う必要がある。対外型の投資は一時的に経済発展に大きな影響を与えはするが、経済発展の質ということを考えるべきだ。持続可能な発展の問題やエネルギーがクリーンであるかどうかなどを考えなくてはならない。
日本:ゆるがせにされた制度改革
夏教授は「中国のGDP総量が世界2位に躍進する日も近い」と話す。
また夏教授は次のように強調する。ある国の全面的な発展はいくつかの簡単な数字に反映できるものではないし、二つの国の国力比較は、一人当たりの平均所得、エネルギー消費量、文化レベルなどさまざまな角度からなされるべきものだ。
夏教授は「日本経済は長期にわたって疲弊した状態にあるが、これはまさしく米国に追いつき、追い越すことばかりを追求し、制度改革や文化的な発展という経済発展の基礎的条件をゆるがせにしたことの、格好の例証になる」と話す。(編集KS) 「人民網日本語版」
| © China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |