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翻訳で東西つなぐエリックさん

2009-07-20 18:01:27     cri    























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 中国で活躍している外国人の中に、大山というカナダ人がいます。大山は彼の中国語の名前なのですが、中国で広く知られています。十数年前、テレビでネイティブな北京語を操って漫才をやっている大山を見て、中国の人々はびっくりしました。外国人はなぜ中国語をこんなに上手く話せるのかなと皆、不思議に思いました。

 その年代には、中国に来る外国人はまだ少なく、中国語を話せる外国人は数えるほど珍しかったです。でもその後、経済の発展や社会の開放が進むにつれ、ますます多くの外国人が中国に入り、今は、中国のあちこちに外国人がいるようになりました。それらの外国人には、中国人との日常会話もビジネスの相談のときも流暢な中国語を話す人が多くいます。

 そんな1人、アメリカのエリック・エブラハムセンさんがいます。西洋人の典型的な大きい体と彫りの深い顔ですが、その流暢な中国語といつも悠然とした顔つきは、昔から平屋に住んできた生え抜きの北京っ子と変わりません。

 エリックさんは2001年、北京の中央民族大学に入学し、中国語の勉強を始めました。卒業してから今までずっと中国で生活しています。当時、中国に来たきっかけについて、エリックさんは「なるがままの結果だ」と話します。

 「まったくの偶然でした。私はアメリカの大学で国際関係学を専攻していたのですが、周りから、国際関係を学ぶなら世界のどこか1つの地域を専門に研究したほうがいいと言われました。それで中国を選びました。中国を研究するには中国語を勉強しなければならないし、それなら中国に行って地元で学んだらどうかと思って、中国に来ました」

 エリックさんの話によりますと、中国に来て最初の3年、中国語の上達が遅かったのですが、4年目から飛躍的に上手になり、中国人とコミュニケーションできるようになったそうです。そのときから、中国文化を徐々に理解し、中国とアメリカの文化の違いを考えるようになりました。実は、エリックさんの中国語の上達には、中国人の奥さんが重要な功労者です。エリックさんは中国に来て間もなく奥さんと知り合い、二人は互いに言葉の勉強相手をしていました。そうするうちに友情が愛情に変わり、エリックさんと中国の間に切り離すことのできないつながりができました。

 中国の文化といえば、外国の人は北京ダックやカンフースターのブルース・リーしか知らないのが一般的ですが、エリックさんは、中国の現代文学についても研究をしているそうです。

 「中国語の勉強を始めたばかりのとき、彼女、今は妻になったのですが、彼女に『中国の本を読みたいから、1つ、いいのを紹介してくれないか』と聞きました。そして彼女は、王小波氏のエッセイ集『我的精神家園(仮訳:我が魂の故郷)』を薦めてくれました。残念なことに、王小波氏は亡くなられていますが、彼のエッセイは本当に素晴らしいと思います。その本を読んで、彼の才能に感心せずにはいられません。今でも大好きな1冊です」

 王小波氏はアメリカに留学したことのある中国人作家です。若くして亡くなりましたが、作品が多く残されています。その作品は西側の考え方を取り入れているので、中国の伝統的な文学作品と比べ、西側諸国の読者を引き付けることができ、作品を通じて、外国の人は中国社会の発展と中国人の考え方の変化を感じ取ることもできます。そのように思ったエリックさんは、中国の文学作品を英語に翻訳することを始めました。

 できるだけ正確に翻訳し、作者の意図を的確に伝えるため、エリックさんは作者にかかわる資料を広く集めて読んだり、読者と交流したりしています。また、彼は中国文化をもっと理解しなければと思って、中国の伝統楽器、琴を習いました。3000年もの歴史があるこの古い楽器を弾くというのは、中国人でも簡単にできることではありません。

 「琴を弾くのがとても好きで、2年間習いました。これも妻が薦めてくれたものです。以前は、琴って何なのか全然分からなかったのですが、妻から、心の修養のためになるから試してみないかと薦められて、琴の曲を聞いてみました。するととても面白くて、実際にやってみたら、心を惹かれてしまいました。琴を弾いて中国の文化など非常に深いものを感じました」

 北京には、エリックさんのような、中国文化について深い理解ができ、中国語と英語の文学作品の相互翻訳で活躍している外国人はまだ多くありません。こうした中で、エリックさんは、中国と西側諸国の文化交流のために力を捧げたいと考えています。

 「いま、中国の小説を翻訳する計画ですが、それが終わったら、中国と外国の出版社の連携で、橋渡しになるようなことをやってみたいと思っています。これからやることがいっぱいあると思います」

 そんなエリックさん。今やっていることは小さいように見えるかもしれませんが、中国と西側諸国の文化交流から見れば非常に重要なことと思われます。中国語を流暢に話し、中国文化も理解しているエリックさんは、今も将来も文化交流の使者となるといえるでしょう。(翻訳:鵬)

 注:「」の中はエリックさんの話。

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