アメリカのA会社は7月2日、中国のB会社に、「一個500gで1.5ドルの缶詰めのアスパラガスを1箱10個入り1000箱購入。有効期限は7月8日まで」という発注書を出しました。この発注書は7月3日にB会社に発送されました。しかし、市況変化のため、A会社は7月4日B会社にファックスで発注書の取消を知らせました。B会社は7月6日、「一個0.5キロの缶詰めのアスパラガスを1箱10個入り1000箱販売する」という受付をしました。A会社は当日その受付書が届いてから、いかなる返事もしていませんでした。
Q:「国連国際貨物売買契約公約」の規定によって、A会社の発注書の取消は有効ですか、あるいは契約は成立したでしょうか。
A:発注書の取消はできませんでした。この発注書は受付の期限を定めていますから、「国連国際貨物売買契約公約」の規定によって、取消ができません。また、発注書の取消ができなかった上、発注書を受けた側も受け付けしたため、この契約は成立しました。
(科学出版社――「国際商業貿易法律と実例」より 整理・翻訳:ken チェック:大澤)
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