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浙江省杭州市の傅怡然さん

2009-01-24 18:13:55     cri    
 杭州の春節の過ごし方

 傅怡然さんは北京メディア大学の4年生です。杭州出身の傅さんに地元の春節の様子を紹介していただきました。

 年越し料理

 日本人はお正月におせち料理を食べますが、中国人にとっては大晦日の夜に食べる年越し料理がなくてはならないものです。杭州の春節の食卓はとても豊富で十数種類の料理がでる場合もあり、基本的にはお肉と野菜とシーフード、この三つの種類が揃っています。

 必ず出てくるのはお魚です。蒸し魚でも、焼き魚でもかまいません。お魚には年年有余(年ごとに余裕が出る)という意味がありますので、春節の食卓の人気料理です。杭州名物のすっぱい魚のあんかけ料理が大人気です。

我が家の大晦日の魚料理

 また杭州名物のレンコンの料理もあります。レンコンの穴にお米を入れてデザートにするか、スライスして炒め物にするか、作り方は色々ありますが、レンコンには複数の穴が開いていて、貫通しているので、新しい年にはどの道を選んでも上手くいくという、おめでたい意味があります。

 中国の春節と言えばやはり春巻きです。春節料理の主食の一つになっています。中身は豚肉の他、干しシイタケ、竹の子、もやしなどの野菜があります。甘味の春巻きの中身は小豆の餡で作られます。揚げるのと蒸すのと二つの作り方があります。春巻きにもお目出度い意味があるので、それを食べると良い年を迎えることが出来ます。

 もう一つの主食は、八つの宝のご飯と書く八宝饭です。もち米にナツメ、ハスの実などを加え、氷砂糖で作ったくず餡をかけた甘いご飯です。八つの宝物を持っているご飯なので、それを食べると新年に色々な宝物を手に入れることが出来るという訳です。

 杭州は海に近い町で、シーフードもよく春節の食卓に登場します。その中でもっとも人気があるのは蟹です。家族揃って蒸した蟹を食べるのはとても楽しい時間です。蒸しガニのほかに、蟹とお餅の炒め物も時々あります。お餅は中国語で年糕と言い、高いという発音と同じなので、新しい年には高いところにいける、つまり出世できるという意味があります。

 年越し料理はただおいしいだけではなくて、人々の新しい年への願いが込められているのです。

 新年の習慣

 日本と同じく、中国でも春節が来る前に、みんな家の大掃除をします。一年の汚れを拭き取って、来る年を迎えます。杭州では室内を掃除した後、水仙の花を部屋に飾ったりすることが多いです。綺麗に片付けられた部屋にある水仙の花を見ると、すぐに春がやってくるという感じがします。街にも赤い提灯やお祝いの言葉が書かれた春聯が飾られていて、春節の雰囲気を満喫できます。

 年越し用品を買うのもとても楽しいことで、各デパートは新年の飾りをして、新春バーゲンを始めます。大晦日の前は徹夜営業も良くあります。春節直前の買い物は混んでて大変ですけど、楽しさは格別です。普段、デパートでは比較的静かな音楽を流していますが、春節前後の1ヶ月ぐらいはどのデパートにいっても聞こえてくるのは、にぎやかな音楽です。これで春節のお祝いムードを盛り上げます。

 春節が一番楽しいのは子供でしょう。旧正月の元旦には、子供に新しい服を着せる習慣がありますが、これは全国どこでも同じでしょう。大晦日の夜、元旦の到来と新しい服を期待する気持ちで眠れないほどわくわくしたことが、小さい時よくありました。ついに元旦の朝が来ると、新しい服を着た子供たちは親と一緒に出かけて、新年で一番最初で、もっとも大事なイベントーー拜年を始めます。

もらったお年玉よ

お年玉をこんなにもらったよ

 親戚の家を訪れ、新年のあいさつをしながら、この一年の苦労や楽しみを話し合います。普段忙しくてあまり会えない友達や親戚の人ともこの拜年の時には、ゆっくりと話すことが出来ます。何と言っても子供にとって嬉しいのはお年玉でしょう。親戚の家を一軒一軒まわってあいさつすると、お年玉がもらえます。小さい子はもらったお年玉の一部しかもらえず、残った分は親に預けることが多いですけど、赤いおひねりをもらった時の嬉しさは、お金の額の多い少ないとは関係ありません。

 そして春節から一ヶ月はお正月と言われ、その一ヶ月には髪の毛を切ってはいけないという習慣があるので、多くの人は大晦日までに髪を切ります。この大変忙しい一ヶ月の間は、必ず楽しく過ごすようにしなければいけないので、たとえ誰かがお皿を割っても叱られることはなく、逆に「碎碎平安」と言います。碎は年の岁と同じ発音なので、粉々に割ったら平安になるという風に、縁起の悪いこともお目出度い意味に変えます。やんちゃな子供たちにとっては、お皿を割っても怒られない唯一の時期なので、みんな思う存分遊びます。

 もう一つ伝統的なイベントは爆竹です。昔から大晦日の夜、爆竹を鳴らして、年を越すという習慣があります。今は安全のために爆竹の大きさなどを規制していますが、杭州の場合はお正月に、指定された安全な所では爆竹や花火ができます。寒い夜に爆竹の音と花火のきれいな光で新年の雰囲気が盛り上がります。

爆竹の専売店

お正月を迎える町

 最近変わったこと

 春節の過ごし方は、基本的には変わっていませんが、人々が忙しくなったせいか、あるいは通信技術などが進んだせいか、最近は、こんな所が変わりました。

 旧正月の元旦には相変わらず挨拶まわりをしますが、遠くに住む親戚とは電話で挨拶することが多くなりました。

 またメールによる新年あいさつが大流行。特に大晦日の夜12時が近づくと、みんながメールを送るので、混雑して一時通信ができない状態が出るほどです。

 年越し料理の年夜饭は、家で食べますが、お正月中にレストランでパーティーをする人が増えています。数ヶ月前から予約しないとダメなぐらい、レストランが大人気です。

 春節の休みを利用して、旅行に行く人も少なくありません。忙しい社会人が旅行に出て連休を満喫するのも、最近の春節の新しい過ごし方と言えるでしょう。

 次回、また豊かな内容や写真などがありますので、どうぞご期待ください。(01/24)



















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