公園で |
大家族で春節を迎える
お正月のとき、うちは父の兄弟3人とその家族、母の兄弟5人とその家族全員そろって、新年を祝います。大体20人ぐらいになります。よく父の父親と母親が暮らしている鹿台という村に帰って一緒に過ごします。
私の古里では12月の23日のことを新年の始まりと呼んでいます。その日にかまどの神が天に昇り、これまで一年間の収穫高を報告します。人間もその日で、すべての仕事を終わりにし、一年を締めくくるのです。
大晦日の食べ物 餃子と縁起のいい果物とお菓子
大晦日の夜、亡くなった祖先を家に迎えるとして、餃子や豪華な料理で祭ります。餃子の餡に銅銭を入れたりして、それを食べた人は運がよくなるといわれています。うちは大家族で一緒に大晦日を過ごすから、その餃子作りが大変です。3,4人で皮を伸ばし、5,6人は包みます。私は皮を伸ばす手伝いをします。
家族と一緒に |
夕食の後は、寝ないで翌日、つまり旧暦のお正月1月1日の2、3時ごろまでマージャンやトランプをします。新年のとき、化け物が襲ってくる言い伝えがあります。その化け物を防ぐため寝ないようにするのです。
4日まで年始周り お粥は禁物
旧暦の1月1日、朝五時ごろご飯を済まして、年配者の家へ挨拶に行きます。村の住民は、ほとんどが知り合いになっているので、皆は一番先に村でもっとも年配者のいる家に行って、挨拶します。結構賑やかです。6、7人が列を作って「1、2、3」と合図をしながら跪き、お礼をします。年配者はその人たちに用意しておいたお菓子を配ったり、子供にお年玉をあげたりします。
前夜遅くまで起き、翌日は早起きで、皆大変疲れて、普通眠くなるでしょうけど、1日に、うちでは寝てはだめです。寝てしまったら1年を通じて何をやっても元気が出なくなると、言い伝えられてきました。
スタジオで収録している |
5日は大掃除 出かけは禁物
5日は家に閉じこもって、外に出ません。その日、皆は家で大事なことをします。掃除をするのです。隅々まで落とすところなく、徹底的にします。5日はよくないものを外に掃きだす日とされているからです。
また、よくないものをきれいに追い払うため、爆竹も鳴らします。面白いことに、みんな悪いものを払いたがっているので、この日の爆竹の音はいつもの日より大きいです。つまり皆、新しい1年で、大もうけすることを祈っているからです。
後、1日から4日まで掃除はだめです。その時掃除したら、お金や財産を吐き出してしまうと思われているからです。
12日 柏の焚き火ですべての病を防ぐ
取材中 |
15日 「元宵」団子をいただく
その次は十五日のげんしょうせつ、げんしょうをいただき、一家団欒の幸せを味わいます。その日が祝日の最後で、翌日から皆それぞれ自分の持ち場に帰り、また忙しく毎日を再開します。
今年故郷の春節を祝う様子を、30日か31日に写真をつけてお伝えしますので、どうぞお楽しみに。
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