①京胡をはじめ、京二胡、弦子、月琴が含まれる弦楽器で、「二黄」、「西皮」、「四平調」、「南梆子」などの節回しを主として伴奏します。
②笛と笙を主とした管楽器で、「昆曲」、「吹腔」、及び「柳子腔」などの節回しを主として伴奏し、一般的に吹奏する念入りな曲はこの組の楽器で演奏します。
③一対のチャルメラで、用途が広くて、曲を演奏できるし、伴奏もできます。「チャルメラ二黄」や「南鑼」、「雲蘇調」などの節回しはチャルメラで伴奏して、また馬や鶏の鳴き声の擬声ができます。
④海笛と笛だけであり、第三組のチャルメラと同じく、曲を演奏でき、伴奏もできます。例えば、『夜奔』、『挑滑車』などの立ち回りの外題や「娃娃児」などの節回しがこの組で伴奏します。
打楽器は固定的な音しか出せまんが、音響が強くてリズム感がはっきりとしているので、立ち回りの外題はほとんど打楽器で伴奏します。従って、「武場」と呼ばれます。「武場」で使う主な楽器は、鼓板(実は拍子木と鼓ですが、一人で使うので一緒に鼓板と呼ばれます)、大鑼、小鑼、大堂鼓、小堂鼓、鐃鈸、水鈸、大鐃、小(金察)鍋、斎鈸、木魚、梆子、碰鐘、小湯湯、大篩が含まれます。これらの打楽器の中で、鼓板は主導的な楽器であり、鼓板の指揮によって、下記の基本的な3組があります。
①大鑼を主として、鐃鈸と小鑼を補助的にします。大鑼の音は豊かで強くてはっきりとしているので、大型の場面あるいは激しい気分の場面によく使われます。
②大鑼を使わずに、鐃鈸を主として、小鑼を補助的にします。鐃鈸の音はくぐもって暗くて、気が沈んで重苦しい場面によく使われます。
③大鑼と鐃鈸を使わず、小鑼だけで伴奏します。小鑼の音はうすくて、一般的に落ち着いた平静な場面を表現します。
また、ほかの打楽器もそれなりの雰囲気を作ります。例えば、激しい立ち回りの場面は大堂鼓や小堂鼓を使い、水上の戦いの場面は水鈸や大鐃を使い、小(金察)鍋はよく小鑼とそろって使い、斎鈸、木魚、梆子、碰鐘、小湯湯は「文場」にも使えて、大篩は威力のある雄壮な場面を表現するのです。
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