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「春節探偵団」春節の色を探せ










 

 中国の春節といえば、自然に赤色を思い出すでしょう。
 至る所でお祝いやおめでたい意味のこもった赤色で満ち溢れています。赤は中国人の大好きな色でもあります。今回の「春節探偵団」では、中国の中原地域の農村で、春節の頃の興味あるところを探してみます。
 河北省の農村では、主な建物は一階立ての平屋です。都市部のマンションと比べて春節時の色物が多く飾れます。その上、伝統的な春節での習慣が残されています。

 農村に入ると、真っ先に目に入ったのは赤いちょうちんです。玄関などの高いところに飾られ、春節のムードをかもし出しています。この習慣は、1800年前の西漢時代が起源となっています。

 

 玄関でもう一つ注目すべきものは春聯(しゅんれん)です。春聯は玄関の両側に対聯(対句を書いた掛け物)を張ったものです。都市と違い、農村での春聯(しゅんれん)の張り方には決まりが多いのです。
たとえば、正門のところには一番大きな春聯が飾られ、と同時に門神(もんしん)(門を守る神)も張られます。「家を守り、福を迎え、悪いものをすべて追い出す」という意味が込められています。
 正門に向かっている壁には、「出門見喜」(玄関を出ると、喜びに出会えますよう)の文字が張られています。中庭には「満院春光」(春の喜びが家にあふれる、新たな一年に対する希望を寄せている)の文字、階段があれば、その階段には「歩歩高昇」(一歩一歩高い所に登り、仕事運を祈る)が張られています。

 

 それ以外、至る所に上下が逆さまの「福」(「幸せが来る」の意味)も飾られています。
春節は中国人にとって、祖先を祀る日でもあります。各家庭が祖先の位牌を祀り、食品を供え、家族の平安無事を祈ります。
 もうひとつ皆様にお知らせしたいことは、春節の初日(初一)、どれほど爆竹を鳴らしても、燃えつきた爆竹の殻は掃除されません。縁起を担ぎ、次の日(初二)から掃除し始めます。春節の初日は一年中で初めての休日であるため、ほとんどの人がのんびり過ごしています。
 どうでしょう、この番組を見て、中国の春節の伝統が少しでもお分かりになりましたでしょうか。それでは、「春節快楽」よいお年を。