玄関でもう一つ注目すべきものは春聯(しゅんれん)です。春聯は玄関の両側に対聯(対句を書いた掛け物)を張ったものです。都市と違い、農村での春聯(しゅんれん)の張り方には決まりが多いのです。 たとえば、正門のところには一番大きな春聯が飾られ、と同時に門神(もんしん)(門を守る神)も張られます。「家を守り、福を迎え、悪いものをすべて追い出す」という意味が込められています。 正門に向かっている壁には、「出門見喜」(玄関を出ると、喜びに出会えますよう)の文字が張られています。中庭には「満院春光」(春の喜びが家にあふれる、新たな一年に対する希望を寄せている)の文字、階段があれば、その階段には「歩歩高昇」(一歩一歩高い所に登り、仕事運を祈る)が張られています。
それ以外、至る所に上下が逆さまの「福」(「幸せが来る」の意味)も飾られています。 春節は中国人にとって、祖先を祀る日でもあります。各家庭が祖先の位牌を祀り、食品を供え、家族の平安無事を祈ります。 もうひとつ皆様にお知らせしたいことは、春節の初日(初一)、どれほど爆竹を鳴らしても、燃えつきた爆竹の殻は掃除されません。縁起を担ぎ、次の日(初二)から掃除し始めます。春節の初日は一年中で初めての休日であるため、ほとんどの人がのんびり過ごしています。 どうでしょう、この番組を見て、中国の春節の伝統が少しでもお分かりになりましたでしょうか。それでは、「春節快楽」よいお年を。
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