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 今年の2月3日は春節(中国では農暦と言います)の大晦日。中国各地では、各民族が様々なイベントを行って春節を祝っています。

 旧暦の大晦日に当たる2日夜から3日午前までに、北京では爆竹2380トンが使用され、盛大に花火を上げ、爆竹を鳴らして新しい年を迎えます。また、3日には北京市の11の公園に去年同期より3割近く多い21万8000人の観光客が訪れました。

 上海万博の中国館から、四川省の北川県まで、中国全土が祝日の雰囲気に満ち溢れています。

 南の都市上海では、上海万博の際に建築された中国館が春節を祝う人気スポットとなり、3日午前8時、開館前に既に数千人以上の観光客が殺到しました。

 一方、2008年の四川大地震で深刻な被害を受けた北川県は、今年、新しい町で春節を祝うこととなりました。赤い提灯と色とりどりの旗で飾られた北川は、賑やかな祝日の雰囲気でいっぱいです。

 また北国の風情に富んだ黒龍江省のハルビンでは、氷雪の世界で新春を迎え、中国南部の島・海南島の三亜市では、多くの観光客がビーチで日光浴をしながらのんびりと春節の休暇を楽しみました。

 中国国際放送局周辺の北京市石景山区八宝山地区の住宅街で、大晦日の花火を取材しました。

  真冬の夜中、大人も子どもも何もかも忘れて夢中で花火を楽しんでいます。

  春節の花火は、人びとがみんなで盛り上げる市民の芸術です。皆さんもぜひ北京に来て、春節を楽しんでみてください。


小さな村の春節

――「鉄ボール蹴り」とめいっぱいの花火――

 春節の到来です!この時期故郷に帰るのは中国の習慣なので、私も祖母の家で春節を過ごしました。祖母の家は中国天津市薊県にある小さな村です。私がこの村で実際に生活したのはほんの数カ月ですが、私の祖父と父はこの村で育ちました。ですから、この村こそ私の「故郷」です。

 
「対聯」を貼って、春節を迎える民家

 この小さな村の人々は毎日素朴な暮らしをしていますが、春節にはこの村なりの面白いゲームを楽しむことができます。「鉄ボール蹴り」というゲームは名前の通り、テニスボールのような大きさの鉄製のボールを使って、5、6人で遊びます。1人、1つずつボールを持って、自分のボールを中央に置いてあるボールに近づけるように蹴ります。自分のボールを中央のボールに一番近付けた人の勝ちです。本当に地味なゲームですが、熱中している人たちの笑顔は何よりでした。

 
「鉄ボール蹴り」を楽しんでいる村の人々

 いよいよ村に大晦日がやって来ました。北京などの大都市は火災防止のため、爆竹と花火を上げる場所が制限されていますが、村には制限などありません。そこで爆竹と花火を思い切り楽しみました。鳴り響く爆竹、夜空で輝く花火の中で、新しい年も良い一年になるように村の人々は祈っています。

 


 大晦日の夜空で輝く花火

 写真だけではまだまだご紹介しきれない春節の様子ですが、只今編集中の春節特別ビデオもどうぞご期待くださいね!(取材:陳博)