北京は悠久の歴史を持ち、都市としての歴史は３０００年前まで遡りる。春秋戦国時代（紀元前７７０年から紀元前２２１年まで）北京には都が置かれ、秦、漢、三国時代には中国北方の重要な都市と位置付けられていた。北京の首都としての歴史は金の時代から始まり、その後、元、明、清の各時代を経て、首都として繁栄してきた。過去に３４名の皇帝がここで行政を行っている。

　新中国成立後、特に中国が改革開放政策を実施してからの２０年あまり、北京は日進月歩の変化を遂げ、街には近代的な建物が立ち並び、海外との交流も拡大し、北京は国際都市の仲間入りを果たした。現在は、歴史あるたたずまいと現代的な建物が融合した街並みが多くの観光客を引き付けている。ここ数年北京には、毎年数百万人の外国からの観光客や、数千万人もの国内の観光客が訪れている。

　悠久の歴史は北京に多くの名所旧跡や豊富な文化財を残した。雄大な「万里の長城」、広大な敷地面積をもつ「紫禁城」、あるいは「イ和園」「北海」「香山」「天壇」などの美しい景色や荘厳な建物を見学していると時間が経つのを忘れるほどである。古来からの文化や文化人のことを知りたい場合は、数多くの故居を訪れたり、京劇なども鑑賞できる。また、中国の政治、経済、科学技術、軍事などの各分野の発展を知りたい場合は、数百もある博物館などを見学することもできる。自然景観を楽しみたいのであれば、北京近郊の山や川を訪ねるのもお勧めである。

　中国の４Aクラスの観光地は「天壇」「明の十三陵」「イ和園」「北京海洋館」「八達嶺長城」「北海」「景山公園」「中華民族園」「中国科学技術舘」「北京動物園」「北京植物園」などである。