タクシー料金の値上げをもたらしたガソリンの値上がりが、マイカーの購入に影響を与えるかどうか。
人民日報などの記事によりますと、タクシーやマイカーが良く使う93号というガソリンの価格は、この3年の間に10数回に渡って値上げされ、1リットル当たり3.12元から5.09元と60%も値上がりしたということです。具体的な数字を聞くと改めて、値上がり幅の大きさに驚きます。ではこうしたガソリン価格の上昇がマイカー購入に響くのでしょうか?
排気量の少ない小型車の新車販売をキッカケに大幅な売り上げ増加を目論んでいた自動車市場は、ガソリン価格の上昇によって、車の売上が伸び悩んでいるようです。また、あるインターネットのサイトが実施したアンケート調査によりますと、ガソリン価格が1リットルあたり5元を越えた場合、26%の人が「車を買うのを諦める」と答え、41%の人が「買う時期を遅らせる」と答え、「影響はない」と答えた人は、23%しかいませんでした。
3人に2人の割合で、影響があるという結果。では、すでにマイカーを持っている人への影響はあるんでしょうか?その点については、「8元まで値上がりしたら、マイカーに乗るのは止めて、自転車通勤に変える」という人の話を紹介しています。北京市はラッシュ時の交通渋滞が激しいですから、そのこともあって自転車通勤に戻る人が出てくるかもしれません。車を持ちたいという気持ちは今の中国では大変に強いですから、短期的にはガソリン値上がりの影響を受けても、長期的に見れば、マイカー族はますます増えていくのではないかなという気がしています。(06/16)
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