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(一)「医者と物乞い」ー1
   2008-07-09 16:15:35    cri




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 今晩は、ご機嫌いかがでしょうか?林涛です。

 今日は「医者と物乞い」というお話をご紹介いたしましょう。

 いつのことかはっきりわからん。金城の広里という町に高玉成という医者がいた。彼は針灸が得意で、病人が金持ちであろうと貧しかろうと、その病をしっかり治した。

 と、ある日にここ広里に一人の物乞いがきた。物乞いは足に大きなできものがあり、そこから膿が流れ、道端に横になって喘いでいる。それに臭い匂いがして道行く人々は鼻をつまみ、物乞いをよけて通っていた。

 近所の人はこの物乞いがここで死ぬことを恐れ、死なないようにと毎日いくらか食べ物を与えた。これを知った高玉成は、物乞いを家の玄関の近くの部屋に運ぶよう下男に命じた。下男は物乞いの匂いを嫌い、鼻をつまんでいるが、高玉成はいやな顔一つせず、足のできものに薬を塗ったり包帯したりし、また下男に物乞いの飯を一日三食運ばせた。

 数日後、物乞いが小麦粉で作った「餅(ビン)」が食べたいと言い出したので、下男が怒って怒鳴ったが、これを見た高玉成は下男を叱りつけ、厨房にそれを作らせ、物乞いに食べさせた。翌日、物乞いは、今度は酒をくれという。これに下男が驚き、高玉成に、こんな贅沢が物乞いは追い出したらいいといったが、高玉成は少し考えてから物乞いがいる部屋にいった。そこで付いてきた下男がいう

 「できものはかなりよくなり、瘡(かさ)が落ちればまもなく歩けるようになります。しかし、この物乞いは痛みが取れたのにまだうんうん唸っているんですよ。わざと苦しそうにしているだけですよ」

 これに高玉成は答えた。

 「酒だとてそんなに高いものではない。今夜から酒と肉料理を与えろ。かまわん。病がよくなれば、もうここへはこないだろう」

 これに下男は首を縦に振ったものの、物乞いには酒や肉料理は与えなかった。その上隣近所にうちの先生はどうかしていると言いふらした。

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