先週の日曜日、8月19日は、旧暦の7月7日。中国では、この日を「七夕」としています。昔からの伝説では、天の皇帝によって天の川を隔てて引き裂かれた夫婦・牽牛と織女が、この7月7日、七夕の日だけ、あうことができる日とされてきました。二人が会うときは、たくさんのカササギがやってきて、天の川に自分の体で橋をかけてくれるそうです。
だから、中国では、いつの日からか、この日を、恋人同士がデートする日となりました。西洋のバレンタインデーと同様に、恋人がプレゼントを交換しあったり、一緒に食事をしたりします。先週末、地下鉄のホームでは、花束を持って誰かを待っている若い男性を何人か見かけましたし、また、レストランでは、若いカップルのお客さんが普段より多かったように感じました。七夕はいま、中国版のバレンタインデーとして定着しているというわけです。
さて、今週の「カルチャーパワー」の内容をご紹介します。
北京市の博物館は、140ヶ所になりました。これによって北京は、中国で博物館の数が最も多く、しかも博物館の増加が最も速い都市となりました。「カルチャーワイド」では、このニュースにスポットを当ててお送りします。
中国の雲南省には、「納家営」という回族の村があります。この村は、イスラム教の開祖で預言者のムハンマドの子孫によって作られたといわれています。ここでは、人を招待するとき、料理の種類を8種類までと限定したり、結婚式で新郎新婦の体にタマゴや豆腐などを投げつけたりなど、回族独特の慣習が昔のまま保たれています。今週の「カルチャーピックアップ」で、こんな納家営をご一緒に訪ねてみましょう。
最後は、おなじみ林涛さんの「中国昔話」。今週は、昔の本「夜雨秋灯録」から「劉さんの膏薬」、「キツネの仕返し」という2つのお話しをお届けします。
今週の「カルチャーパワー」、どうぞお楽しみください!(鵬)
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