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中国の童謡50年ー童話の幻滅
   2006-09-07 10:15:07    cri

 三.童謡のない空白の90年代

 1990年代には、中国では新しい童謡の創作がほとんどなく、小学校の音楽の先生は相変わらず80年代やもっと前の曲を子供たちに教えていました。

 一方、テレビの普及に伴って、ますます多くの大人の歌や、テレビドラマのテーマ曲などは子供たちに影響を及ぼしています。

 1990年、中国初の室内ドラマ『願い』が放送され、大人や子供たちはみんなテレビの前にかじり付きました。そのテーマ音楽、「いい人が幸せに」は、子供たちに成長の味を教えました。

 また、当時、恋愛小説の女王だった台湾の?瑶女史の作品がどんどんドラマ化されています。饒蓓は1985年生まれの大学生ですが、彼女は、当時、大陸と台湾でブームになった?瑶女史の作品『婉君』が大好きでした。そして、そのテーマ曲「川辺の草」が一番印象深い童謡だと話しました。

 四.暗い新世紀の「童謡」

 空っぽだった1990年代よりも深刻な現実ですが、中国の21世紀の童謡は暗い色合いを帯びています。何ごとも軽く見られるこの時代には、「学校に行く歌」からこのようなメチャクチャな替え歌ができ、子供たちに平気に歌われています。

 「日が昇り、花が笑い、小鳥がおはよう、どうして爆弾を持ってるの、僕は学校を爆発すると、先生が分からず、振り返れば、逃げられた、ついに、学校が廃墟となった」というようなすごい歌詞になってしまいました。

 最近、上海市婦人連合会が行った調査によりますと、80%以上の子供が「ツバメ」など数十年も歌われ続けた歌が好きではなく、「幼稚っぽい」とか「時代遅れ」などと批判しているということです。

 これに対して、子供たちが最も好きな歌は、ジェイ・チョウや、SHEなど香港と台湾の人気歌手が歌ったものです。

 これらの歌がいいかどうかが別として、子供がその内容を理解できないだろう、というのは私の判断です。まあ、もともと理解できないのは私のほうかのかもしれませんけど…「小船を漕いで、ゆらゆらと波に揺れる」なんてのは、われわれ大人たちがノスタルジアに浸るとき、記憶から掘り出した骨董品であるのに過ぎないのでしょうか。

 いずれもしても、少年時代を歩んできたあなたが自分の美しくて懐かしいメロディーを持つことを願っています。


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