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(二)酒でつぶれた王朝と朝廷の酒ー2
   2006-07-17 13:09:35    cri

 こうしてかの名君とされた武王が商王朝を覆し、周王朝を築くわけですが、武王は、紂王の教訓を汲み取って、自分たちも将来、酒で国を滅ぼすかも知れないと思って、人々を戒めました。当時の紹勅集である『書経』に「酒皓」という文章があるそうですが、武王はこの中で、国が滅びる上で酒の罪は大きいという意味のことを強調し、「集まって酒を飲んだりするととっ捕まえて、都に送って殺すぞ!」とすごいこといってます。恐ろしいですね。この林涛、武王の時代に生まれなくてよかったですよ。ホント!!

 で、この武王は死刑を以って酒を禁じたんですから、周の前の商王朝の飲癖はかなりひどかったんでしょうね。でもこの武王から五代目の穆王の時期には、禁酒も解かれだし、武王の子孫である宣王は、何と酒なしでは生きていけない「酒を命の如く視る」というまでになっちゃったんだって。これは人に聞いたんですけど、当時、楊という大臣がいまして、宣王が一日中酒びたりになっているのを聞いて、「朝は酔い、夕は酔い、日々に常に酔い、政務を取る日はほとんどなし」と人の前で諷刺したんですって。ところが運悪く、この楊という大臣を日ごろからよろしく思っていない人間がこれを聞いていて、なんとこれを宣王に言いつけたんですって。そこで、「何じゃ?無礼者めが!」と怒った宣王に捕まえられ、ひどい仕打ちをされて、とうとうその場で殺されたんですって。こりゃ、暴君ですな。ひでえや。

 また、その息子さんでしょうかね?周の幽王というのが、歴史上でも名の知れた暗君らしく、この人はお酒や女に明け暮れし、最後には驪山のふもとで、伏兵に遭って命を落としちゃうんですよね。こうして西周の王朝は滅びたのでした。やれやれ。以上のようなことはのちの王朝にもたくさんあるんですが、今日はこのぐらいにしときましょう。

お酒
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