会員登録

中国ロック30年の軌跡(後篇)

2016-12-23 17:19:12     cri    



 クリスマスがまもなく到来し、2016年に終わりを告げようとしています。2016年は中国ロック30年の歴史を振り返る節目の年であり、これまでの輝かしい発展を感じさせました。今回の中国メロディーはシリーズでお送りしてきた「中国ロック30年の軌跡」の最終回をお送りしましょう。

香港ロックバンド「Beyond」

 1980年代、ロック音楽は中国大陸で怒涛のごとく発展し、これと同時に西洋音楽が伝わる最前線であった香港でもBeyond(ビヨンド)という偉大なロックバンドが誕生しました。Beyondの作品は当時流行りの空しいラブソングと違って、夢や社会、家族愛といった世界観に注目し、上昇志向と前向きな力に溢れていました。

 しかし、1993年、Beyondが香港や中華圏で確固たる地位を築いていた時、リーダーのウォン・カークイ(黄家駒)が不意に亡くなってしまい、Beyondは最も輝かしい時代に幕を下ろすことになりました。

ソフトロック時代

 1990年代に入ってからは、強い反抗精神を持つツイジェンのロック音楽と違い、鄭鈞、許巍を始めとする新世代のロック音楽は、これまでの怒鳴るようなロック音楽に別れを告げました。自身の感情世界に関心を寄せ始め、より穏やかで暖かいものになっていったことから、この時期の中国ロックはソフトロックと呼ばれていました。

 特に西安出身のロック歌手・鄭鈞は大学時代から颯爽とした男前の風貌と素晴らしい音楽の才能で女子大学生に高い人気を博し、彼が後に妻となるクラスメートのために作った曲「灰姑娘(シンデレラ)」は、当時の少年少女の心を打ちました。「何故、君に夢中になるのだろう?俺は自分に聞いてみた 俺はすべてを捨てていたはずなのにどうしても離れがたい 君は綺麗というわけではないのに あまりにも可愛すぎる ああ シンデレラ」

ロックの大御所・汪峰

 1990年代前半のつかの間の黄金時代を経て、中国のロック音楽は90年代後半から「海賊版」の音楽や市場ニーズの変化などの影響によって衰退し始めました。この時、ロック歌手の汪峰(ワン・フォン)は、ロックとポップスの間で新たな境地を切り開き、彼のハスキーな歌声がリズム感のある音楽と融合し、聴くものの魂を揺さぶりました。

 特に「怒放的生命(咲き誇る命)」などの代表作は、小学校と中学校の音楽教材として採用されて、若者たちの間でとても人気になり、汪峰はロックミュージシャンの大御所と呼ばれるまでになりました。

 番組の中でお送りした曲

 1曲目 海闊天空(遥かなる夢に)

 歌は若者が前向きに自由と夢を貫く心を歌い、その時代の多くの若者を鼓舞しました。

 歌詞:

 俺は寒い夜に雪が舞い落ちるのを見て

 傷つけた心を抱きながら遥か彼方へ行く

 雨風の中で道に迷う

 広い大地の上にいる君と俺は

 どんなときも心に抱く夢は諦めない

 2曲目 灰姑娘(シンデレラ)

 歌詞:

 何故、君に夢中になるのだろう?

 俺は自分に聞いてみた

 俺はすべてを捨てていたはずなのにどうしても離れがたい

 君は綺麗というわけではないのに

 あまりにも可愛すぎる

 ああ シンデレラ

 俺のシンデレラ

 3曲目 怒放的生命(咲き誇る命)

 歌詞:

 今まで何度もつまずき転んだ今まで何度も挫折してきた

 でも 今はもう迷いはない

 この変わり映えしない生活を飛び越えたい命を咲き誇らせたい

 広い大空を羽ばたくように

 無限の野原を越えるように

 すべての苦しみから抜け出す力を持って

 かつて何度も進む方向を見失ったけれども

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS