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秦始皇帝陵で新発見、数千点の動物が副葬

2016-12-08 16:10:39     cri    

 秦始皇帝陵の発掘調査の新たな発見として、秦始皇帝陵内で数千点の各種動物が見つかったことが、このほど発表された。これは現時点で、発見された動物の種類が最も豊富な皇帝の墓だ。中央テレビ網が伝えた。

 秦始皇帝陵博物院の武麗娜副研究員は「秦始皇帝陵からはさまざまな動物が出土した。副葬された本物の動物のほか、陶器や銅で作られた動物が含まれる。これは秦の時代の人が日常生活での経験により、各種動物の習性を徐々に把握し、飼育し利用することを学んだことを反映している」と述べた。

 武氏によると、これまでの発掘調査と研究により、「珍禽異獣坑」からはシカ、ノロジカなどの草食動物と、雑食動物が出土している。「水禽坑」からは青銅製の鳥類46点が出土。うち鶴が6点、白鳥が20点で、その他はカリ ガンなどの鳥類。上焦村秦墓からはカラス貝の装飾品、羊や鶏の骨が出土しており、陵北部副葬墓からは真珠が出土。陵園外城北側一号大型副葬坑からは10数種類の鳥類、動物、魚、亀などの骨が出土している。


死後の世界にも、動物を食用と娯楽に兼用

 古代人は死後の地下世界を重視し、死を生と同一視していた。古代人の埋葬理念には、動物を副葬する習慣がある。古代エジプトでも、ミイラ化した猫、犬、ワニなどが出土している。古代中国の皇帝の地下世界には、自ずと食用 娯楽用の「動物世界」が欠かせない。

 秦の時代に動物が少なくとも12種利用されていたことが、考古学によって証明されている。馬は戦略的資源であり、特殊な地位を占めている。シカ、ノロジカは野生動物で、狩りが行われていたことが分かる。魚、亀、鶏、羊は食用可能な動物だ。カラス貝などは装飾品。白鳥、鶴などの鳥類は珍しく、陵園7号坑では人が鳥類を飼育していたことが確認された。人が鳥類、自然環境と調和的に共存していたことが分かる。

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