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中国では9月1日は、小・中学校や大学の新学年が始まる日です。多くの欧米諸国と同じように毎年9月に中国の子供たちは新学年を迎える一方、大学生は母校のキャンパスに別れを告げ、社会人として歩み始めます。爽やかな9月は子供たちと社会人一年生にとって、人生の新しい旅の一歩となります。今回の中国メロディーは新しい旅をテーマに音楽をお送りしましょう。
新学年スタート!
天高く爽やかな季節は、凛とした菊の花が美しく咲いています。2カ月の長かった夏休みも終わり、いよいよ新学年がスタートします。目覚まし時計の音が子供たちを起こして学校に行かせ、授業を終えて夜遅くに帰ってくる生活が再び始まりました。そんな新生活の様子は、自分が小学1年生の時の記憶を思い起こさせます。
小学校に入ったばかりの私は、これからの新しい生活に期待と緊張感に胸を膨らませていました。母が作ってくれた鞄、新しい筆箱、学校から配られた新しい教科書のインクの香りなどは、新しい生活の始まりを教えてくれました。
社会への新たな一歩
誰しもがいつかは学生時代の大切な思い出が溢れるキャンパスに別れを告げなければなりません。しかし、そんな大切な思い出は、必ずや社会に出て社会人になるときの新たな一歩を踏み出す力となってくれるでしょう。
9月は新しい世界が始まる季節で、「夢を追い求めるか?」それとも「目の前の利益を掴むのか?」あるいは「現在の境遇から得られる確実な幸せをとるのか?」などといったことを若者たちに考えさせます。これらの選択肢に確かな答えはありません。社会に出る若者たちは、自分だけの答えを求めてまだ見ぬ目的地に向けて旅立っていきます。
懐かしい青春
年を追うごとに、月日を重ねるたびに、花は咲き、散ることを繰り返します。あるとき、ふと「光陰矢の如し」と感じた時には、青春と情熱は遠く懐かしい思い出になっています。
2013年に公開した青春恋愛映画「致我們終将逝去的青春(過ぎ去りし青春に捧ぐ)」は、いま中国で最も人気を集めている「80後」(80年代生まれ)代表の女流作家・辛夷塢(シン・イーウー)の同名小説を原作としています。美しくも心を揺さぶるこの映画は、学生時代の甘酸っぱい青春を描いています。
番組の中でお送りした曲
1曲目~ 最初的夢想(最初の夢)
歌詞:
もしプライドを現実という海に冷たく突き落とさなければ
もっと努力しないと遠くにたどりつけないことが
わからなかっただろう
もし夢が崖から落とされてしまうほどの
際どい思いをしなければ
夢を追い求める人は
見えない翼を持つことを知らなかっただろう
2曲目~ 我的未来不是夢(僕の未来は夢ではない)
歌詞:
君は僕と同じように 太陽の下で頭を低くして
黙々と汗を流し辛い仕事をしているだろうか
君は僕と同じように たとえ酷い目に遭っていたとしても
自分の追い求める日々を諦めないでいるだろうか
君は僕と同じように 戸惑いながらもそのたびに
街角の十字路をさ迷っているのだろうか
誰になんと言われようとも 僕は気にしない
僕は自分との約束を決して忘れない
3曲目~ 致 青 春(青春へ)
歌詞:
彼のうつろな表情は 暮れかかる空のよう
彼女の洗い髪は 心の中の炎のよう
楽しい時間がずっと続くと思っていた
青春の宴にしばしの別れを告げよう
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