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春を迎える花都

2016-02-19 19:37:10     cri    

ナビゲーター 黄競

 フランスと言ったら、ルーブル美術館やエッフェル塔、ブラジルと言ったら、サッカーやサンバを思い浮かべるでしょうか。では、中国と言ったら、皆さんは何を思い浮かべますか?思わずよだれが出てしまいそうな飲茶、または勇壮で華麗な獅子踊りでしょうか?でも、いま挙げた外国人がイメージする中国の伝統文化は、実はほぼ広東文化を代表するものなのです。今回の中国メロディーは美しい広東音楽とともに、春節期間の広東地方の楽しい祝日文化をお楽しみください。

茶楼で憩いのひと時

 中国東南部沿海地方にある広東省は、昔から東洋と西洋の文化が融合するところで、広東料理は中華料理や西洋料理が集大成したものと言えます。昔から「食は広州にあり」という言葉があり、特に飲茶と呼ばれるシュウマイや春巻き、餃子、ワンタン、冷菜などの点心は広東料理の心髄とも言われています。

 祝日と週末の朝になると、飲茶の店「茶楼」は家族そろって飲茶を楽しむ人たちで賑わっています。多くの広東地方の人たち、特に年配の人々にとって、朝早くに茶楼へ行って、お茶を飲みつつ点心をつまみながら、ゆっくりと会話を楽しむことは憩いのひと時になっています。

旧正月の到来を告げる獅子踊り

 旧正月の元日の午前、広東省各地で獅子踊りのパフォーマンスが次々と始まります。賑やかな銅鑼や太鼓の伴奏のもと、子供たちは待ちに待った獅子踊りが爆竹を鳴らす音の中で華麗に舞います。その勇壮で華やかな踊りは祝日の明るく賑やかな雰囲気を盛り上げます。

 中国の獅子踊りは北方派と南方派2つの流派に分けられます。広東省の獅子踊りは南方派の代表で、その武術的特色が強く、武術のカンフーの修行にも取り入れられています。ここ数年、南北獅子踊り競技会が盛んに行われ、その盛大なイベントはCCTV中央電視台で生中継されました。

美しい花で春節を

 広東省の中心地・広州は昔から花城と呼ばれ、四季が春のようで、いつも花が美しく、花と盆栽が有名です。毎年春節の前後におよそ5キロもの距離に及ぶ盛大な花市が立ち、市内のあちこちが様々な花で美しく飾られます。広州では大みそかの夜に家族団らんで年越し料理を食べた後、花市で縁起物の花を買って春節を迎えるという風習があります。花市は広州の春節の風物詩となっています。

 番組の中でお送りした曲

 1曲目~ 歩歩高(とんとん拍子に進む)

 この曲は人々が祝日を楽しく祝っている喜びの様子を描いています。

 2曲目 醒獅(獅子の目覚め)

 この曲は中国民族楽器の合奏曲で、祝祭日に南国地方の人々が勇壮な獅子踊りや賑やかな銅鑼と太鼓などで華やかな新春を迎える場面を描きました。

 3曲目~彩雲追月(月を追う彩られた雲)」

 軽快なメロディーは、祝日の夜に迎えた一家団らんの喜びを生き生きと表現しています。

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