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フルンボイル国際遊牧音楽祭

2016-01-05 17:17:49     cri    


ナビゲーター 黄競

 2015年フルンボイル国際遊牧音楽祭が7月3日から5日にかけて内蒙古自治区フルンボイル草原で開かれました。前回の中国メロディーは、この音楽祭に参加する歌手やバンド、メディア人など200人が北京からの音楽列車に乗り、音楽会のメイン会場・フルンボイル草原をめざした40時間にわたる音楽の旅を紹介しました。今回の中国メロディーは賑やかな遊牧音楽祭の様子をお伝えしましょう。

 草原の真珠ハイラル〜ハイラル

 音楽列車がフルンボイル草原の中心地・ハイラル市の駅に到着し、列車を降りるとあちこちに草原の風情が感じられます。そしてハイラル市に入ると青と白を中心とする建物が並びます。これは草原の青い空と白い雲を思い浮かべさせます。道路の脇には馬頭琴の形をした街燈。蒙古族の人々の音楽への熱い思いを感じさせます。

 美酒と歌声、遠方からのお客を迎え

 フルンボイル国際遊牧音楽祭の会場に一歩足を踏み入れると、お客好きな蒙古族の人たちが、美味しいお酒で遠方からのお客をもてなします。また、「敬酒歌(お酒を勧める歌)」を唄うのも蒙古族がお客を迎える時に不可欠な礼儀です。お客が杯のお酒を飲み干すまで、主人はずっと歌い続けます……

 オロチョン族の親子音楽ユニット

 オロチョン族の親子音楽ユニット・白娟と安蕊は今回の音楽祭のハイライトとなりました。母の白娟はオロチョン族の名歌手で、そのまろやかな歌声が「森林の美しい鳥」と称えられます。彼女たちの音楽の中には、オロチョン族の伝統音楽だけでなく、ポップス音楽の要素も融合されます。その軽快なデュットから親子の深い愛情もしみじみと伝わります。

 舞台上の女王 ~ ソディリー

 今年、まだ20歳の蒙古族の歌手・ソディリーは大学2年生で、記者のインタビューに答える時も、とても恥ずかしそうにしていました。でも、一度舞台に登場すると、とても迫力ある歌声を聞かせてくれます。音楽祭で彼女がモンゴル語で歌いだすと、会場にいた多くの蒙古族の観客たちの心に火が灯されたようです。皆、我を忘れ、彼女と一緒に歌ったり、踊ったりし、舞台上のソディリーはまさに女王のようです……

 中国の心を持つ金髪歌手 〜 クリスディン

 アメリカからの金髪で緑色の眼をした美人歌手・クリスディンも舞台で輝くスターの一人でした。台湾に留学した経験があるクリスディンは中国の伝統文化と漢詩に興味を持ち、多くの中国風の唄を作りました。アメリカ人ですが、中国の心を持っているようです。音楽祭では自作の「竹林の中に」と言う唄を歌い、その美しく澄んだ歌声はギターの伴奏と相まって多くの人を魅了します。

 風を切る駿馬

 台湾の男性ポップスバンド「馬蹄帮」は、蒙古族のユニット「追風駿馬」と一緒に「風を切る駿馬」という歌を共演しました。イケメン揃いの「馬蹄帮」の若さ溢れる歌声は会場の多くの女性ファンの歓声を呼び起こしました。

 「風を切る駿馬」という歌はそもそも蒙古族のユニット「追風駿馬」のヒット曲ですが、台湾の人気バンド「馬蹄帮」はこの歌が描いた草原の心に惹きつけられ、「歌は草原の雄大さ、広大さを描いています。淡い哀愁が漂い、その歌声は心に染み入る魅力があります」と話しました。

 さよなら、美しい草原

 賑やかな草原遊牧祭は拍手と歓声の中で幕を下ろしました。しかし、草原の美しい風景、素朴なハイラル市の小さな町、お客好きな蒙古族の人々の姿は美しい思い出となり、いつまでも人々の心の中に残り続けます。さよなら、美しい草原。さよなら、遊牧音楽祭……

番組の中でお送りした曲

 1曲目〜祝酒歌(お酒を勧める唄)

  地元の有名な民謡歌手・ソグルがこの「お酒を勧める唄」を歌い、その高く響き渡る歌声はすべての人を感動させました。

 2曲目〜你从哪里来(あなたはどこからきたの)

  オロチョン族の親子バンド・白娟と安蕊が唄ったオロチョン族の伝統民謡です。

 3曲目〜珍惜(大切な気持ち)

  蒙古族の若い女性歌手・ソディリーが唄った蒙古族民謡です。

 4曲目〜竹林中(竹林の中に)

  アメリカの女性歌手・クリスディンが創作し、唄った中国風です。

 5曲目〜追風駿馬(風を切る駿馬)

  この歌は台湾のポップスバンド「馬蹄帮」と蒙古族のユニット「追風駿馬」がコラボしたものです。

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