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タンドゥンの音楽世界(中編)

2016-01-05 17:17:51     cri    

ナビゲーター 黄競


  現代中国を代表する作曲家、指揮者、タン・ドゥン。2000年に映画「グリーン・デスティニー」の音楽を担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞したことで、世界に知られるようになりました。今回の中国メロディーはタン・ドゥンの愛情に溢れる映画音楽の世界を覗いてみましょう。

音楽の奇才

 1980年代、中国音楽の最高学府・中央音楽学院で学んでいる時にタン・ドゥンは、その斬新な交響曲の曲風によって「音楽の奇才」と呼ばれました。

 1983年、映画「燃える圆明園(火焼圆明园)」の挿入歌を担当することになった時、タン・ドゥンは女優・劉暁慶の美貌と優しさに魅了され、即興で伝統的な民謡風のラブソング「艶陽天(麗かな日)」を作曲しました。その清らかで美しいメロディーは今でも広く歌われています。

 

運命の人との出会い

 1993年の春の夕方、アメリカに留学していたタン・ドゥンは劇場の入り口で白いワンピース姿の美しい女性が優雅に歩いているのが目に入りました。勇気をだして彼女に挨拶すると、二人は初対面ながら以前からの知り合いのように話に花が咲きました。今まで独身主義だったタン・ドゥン。この時、彼女は自分の運命の人だと確信し、結婚したのです。

 幸せな妻の愛に包まれ、タン・ドゥンは2000年から武侠愛情三部曲を作り始めました。これらの作品からタン・ドゥンの愛に対する思いが感じられます。

妻がいなければ、仕事は何も意味がない

 1998年、タン・ドゥンは、父親になりました。この時から彼の「愛」への理解は、より深くなっていきます。「妻の真摯な愛情が僕の今の輝かしい実績を作り上げてくれた。もし、彼女がいなければ、僕の仕事は何も意味がない」と話しています。

 実際にタン・ドゥンの武侠愛情三部曲の中から「愛」の意味を味わうことができます。人を愛し、自分を愛し、また、博愛の心をも感じさせてくれる曲。たぶん、博愛の心があるからこそ、彼の作品が多くの人の心を打つのでしょう。

 番組の中でお送りした曲

 1曲目〜 艶陽天(麗かな日)

 1980年代の映画「燃える圆明園(火焼圆明园)」の挿入歌、清らかで美しいメロディーは今でも広く歌われています。

 歌詞:

 麗らかな日

 桃の花は燃える火のよう 

 柳の枝がゆらゆらと漂う

 燕のつがい飛んでいる

 娘は涙を流す

 娘盛りの18歳

 誰が私の伴侶になるのか

 2曲目〜 英雄(ヒーロー)

 武侠愛情三部曲の中の1つ、映画「英雄(ヒーロー)の挿入曲。映画はヒロインが愛情と生命をかけて愛国の夢を叶える物語です。

 3曲目〜 我用所有报答爱(私のすべてを愛の恩返しに)

 武侠愛情三部曲の中の1つ、映画「夜宴(女帝エンバラー)」の主題歌です。

 歌詞

 1つの歌のため

 血が寂しさを赤く染める

 一1の夢のため

 山河をも砕く

 一1の心のため

 愛は離れた時に初めて出会う

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