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凛と咲き誇る菊の花

2016-01-05 17:17:51     cri    

凛と咲き誇る菊の花

ナビゲーター 黄競


 秋が深まり、自然界は豪華絢爛な季節を迎えました。黄金色の麦畑、果実がたわわに実っている果樹園、夕焼けに染まったような山一面の紅葉、あちこちに秋の美しい風景が広がります。その中で、冷たい風の中で凛と咲き誇る菊の花は、人々に自然界の不思議な生命力を感じさせます。今回の中国メロディーは、この菊の花にまつわる音楽と物語をお伝えしましょう。

人は黄花比りも痩せん

 毎年、秋の最後の節気・霜降が過ぎると、中国北方地方では菊の花のシーズンを迎えます。菊の花は中国原産の花で、古くから多くの文人墨客に愛され、それにかかわる詩作も沢山残されてきました。

 宋の女性詩人李清照の「醉花陰・重陽」という詩作の中の「人は黄花比りも痩せん(私は黄色い菊の花よりもやつれてしまいました)」という句は恋する人のために心を痛める人の気持ちを表す名句となり、多くの文学作品と歌の中でよく引用されます。

東の垣根の下で菊を摘み

 中国では、菊は梅、蘭、竹を合わせて、草木の中の「四君子」と呼ばれます。この中で菊の花は寒風や霜をものともせずに美しく咲き誇ることから、猛威にもめげない花と讃えられています。

 名詩人・陶淵明の「飲酒」と言う詩の中で「採菊東籬下、悠然見南山(東の垣根の下で菊を摘み、悠然として南山を見る)」と言う名句は詩人の高潔な志と世俗を超えた境地を表しています。

自分なりの命の歌を歌いあげる野菊の花

 春、夏の時、百花が美しく咲き誇る季節に、野菊の花は雑草の中で恥ずかしそうに隠れています。しかし、百花がしぼみ、草木が枯れ始めた晩秋になると、野菊が咲き誇ります。

 初冬の青空の下で何者にも屈せずに咲く様子は、鮮やかな笑顔のようで自分なりの命の歌を自信を持って歌い上げているようです。野菊の花が寒風のなかで凛と立つ姿は、素朴な命でも、黙々と努力して地道に時を待てば、きっと誰よりも美しくなれると言うことを私たちに教えてくれます。

番組の中でお送りした曲

 1曲目〜 自従離別後(別れた後)

 この歌は2001年のテレビドラマ「情深深雨蒙蒙(思い深く、煙る雨)」の挿入歌です。ヒロインが「人比黄花瘦(人は黄花よりも痩せん」と恋人と別れた後、胸が痛む様子を描いています。

 歌詞

 別れた後、あなたへの思いが尽きる時はない。

 何故、一緒になることがこれほど難しいのか

 何故、別れた時も、集う時も心が痛いのか?

 何故、人は菊の花よりやつれてしまうのか?

 2曲目〜 菊皇茶语(菊とお茶)

 これは中国の茶文化をアピールするコマーシャルソングで、中国の伝統的な茶文化を高潔な菊の花に例え、東洋文化の淡泊で上品な魅力を楽しませてくれます。香港の人気歌手・(郭富城)アーロン・クオックと刘行格のデュットです。

 歌詞

 東の垣根の下で菊を摘む

 悠然として南山を見る

 西湖のほとり茶を楽しみ

 はるか空を眺める

 3曲目〜 菊花台(きっかだい)

 菊花台は新疆ウィグル自治区ウルムチ市の南西部に位置し、森の中の牧草地です。毎年春から秋にかけて野菊の花がいっぱい咲いてとても美しいところだです。

 歌詞

 傷ついた菊の花が床に落ちて

 彼方の笑顔はすでに色褪せている

 花が落ちて、人は悲しみに心が張り裂けそう

 私の憂いは静かに流れ落ちる

 風が吹いて、夜は終わらない

 あなたの影を断ち切れない

 私は湖で一人ぽっちでいるけど

 湖に影が映っていて、一人になったみたい

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