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古都の冬

2016-01-05 17:17:39     cri    


ナビゲーター 黄競

 皆さん新年明けましておめでとうございます!ナビゲーターの黄競です。今年初めての中国メロディーは古都・北京をテーマに北京の冬の風情と音楽を紹介しました。

北京っ子の心の中の家-胡同

 みなさんご存知のように北京は歴史上、悠久の古都として千年以上蓄積した文化を持っています。ここには明・清代の皇帝が住んだ壮大な宮殿・故宮があり、また一般庶民が住む伝統的な横丁・胡同もあります。

 胡同は北京特有の路地のことで、およそ700年前に形成されました。かつての王朝時代には貴族から庶民までがいずれも胡同で暮らしていました。今も胡同は老北京(北京っ子)の生活の場となっています。寒い冬胡同に行くと、鳩の群れが青空を飛び、お年寄りたちが暖かな日差しの下で将棋を楽しんだり、お喋りをしたりする庶民生活の一面を垣間見ることができます。

冬のグルメ・北京の小吃

 北京は中国・グルメ王国の首都で、その種類は非常に豊富です。

 北京の冬のグルメといえば、サンザシ飴や北京の火鍋「涮羊肉(羊のしゃぶしゃぶ)」がよく挙げられますが、北京の冬の小吃も人気が高いです。

 小吃とは、店や屋台で食べる軽食やおやつのことです。その歴史は長く14世紀まで遡ることができます。また北京の小吃は種類が多いことで知られ、杏仁(あんにん)豆腐やシューマイ(烧麦)、でんぷんチップス(炸灌肠)、白いんげん豆の餡ロール(芸豆卷)、緑豆の発酵ドリンク(豆汁)など100種類以上あります。特に杏仁豆腐は現在日本でも広く親しまれています。北京の小吃は季節によってその種類も異なります。冬になると、美味しい芥末墩(わさびのぶつ切り)や羊肉雑面(小豆や緑豆で作った麺類)などの小吃が冬の味覚として人気を集めます。

氷上の楽園―什刹海

 寒い冬、北国の農家には今でも「猫冬」「冬ごもり」の習わしが残されている一方で、北京では冬になると寒中水泳やスケートなど様々なアウトドアスポーツを楽しむ人も多くなります。特に、北京の什刹海(シーチャーハイ)はこうした人々で非常に賑わいます。

 北京の西北部にある什刹海は北京発祥の地で、前海、後海、西海の三つの湖から構成されており、周囲には多くの文化財や遺跡が集まっています。冬になると、什刹海の湖面は厚い氷に覆われ、天然のスケートリンクに変わります。大勢の人々がここでスケートやソリ遊びを楽しみ、北京の冬の風情を味わいます。

番組の中でお送りした曲

 1曲目 前門情思大碗茶(前門の大碗茶)

 前門は北京の下町で、大碗茶というのは茶碗に注いだお茶を売る屋台です。この歌は前門の辺りで暮らした庶民の生活スタイルを描いています。

 歌詞

 お爺ちゃんは幼いころからここでよく遊んだ

 高い前門は私の家の傍にある

 お爺ちゃんの三度の食事は

 穀物パン、漬物、大碗茶

 世間には多くの飲み物があるけれど

 大碗茶は一番安く

 純粋で濃厚な香りがある。

 2曲目 北京小吃 (北京の小吃)

 歌詞

 北京の小吃はとても美味しくて

 望郷の念と愛情がこもっている。

 全国どこに行っても

 それを思うと

 その味わいはとても甘く感じる

 3曲目 什刹海之晨(シーチャーハイの早朝)

 この曲は中国の伝統楽器・二胡の有名な奏者・賈鵬芳が作曲し、演奏したものです。二胡の抑揚ある音色で什刹海の早朝の美しい景色を再現しました。

 4曲目 紫禁城(雪の紫禁城)

 冬、雪化粧をした紫禁城の景色を描きました。

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