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重陽節

2016-01-05 17:17:51     cri    


 10月下旬、北京は紅葉に彩られ、美しい秋の世界を私たちに見せています。今年の10月21日は旧暦9月9日にあたり中国の伝統的な祝日・「重陽節」でした。この重陽節も北京の秋に文化的な色彩を添えています。今回の中国メロディーは重陽節の風俗習慣と音楽をご紹介しましょう。

「登高」風習

 重陽節には古来から「登高」といって山や丘など高いところに登る風習があります。空高く爽やかな季節に高い場所から遥か遠くを眺めると、気持ちが晴れ晴れとして健康になると考えられていました。

 また、この日には茱萸という赤い実の植物を身に付け、菊の花を浸した菊花酒を飲む風習もあります。現在はこれらの風習が減っていますが、家族や友人と山に登る風習はまだ残っています。

重陽節〜菊の節句

 毎年の秋、菊の花が咲き誇る時に重陽節が訪れることから、重陽節は菊の節句とも呼ばれます。漢の時代、宮廷では重陽節に菊酒を飲んで長寿を祈り、邪気を祓う風習がありました。

 菊の花の高貴・高潔な雰囲気はよく文人の節操に例えられました。このため重陽節の日に菊花酒を飲みながら、詩作を歌い、風流に楽しむことが多くの文人墨客の重陽節の楽しみとなりました。

重陽節の新しい顔:敬老の日

 2500年余りの歴史を持つ重陽節ですが、新しい過ごし方も加わりました。1989年、重陽節は中国の敬老の日と定められました。中国では昔から、親孝行を美徳とし、多くの親孝行物語が伝えられています。「ムーラン従軍」という物語はその中の1つで、ディズニーアニメとして映画化され、世界各地の人々に愛されています。

番組の中でお送りした曲

1曲目~ 九月九的酒(九月九日の酒)

 重陽節に旅人が故郷を思う気持を歌っています。

2曲目~ 采菊东篱(東の垣根で菊を摘む)

 歌手・澄子が歌ったものです。現代の都市に暮らす文人たちが桃源郷の生活に憧れる気持ちを表しています。

 歌詞

  菊を摘む人は何処に

  秋風が吹いて 爽やかになる

  誰が松の木の下で道を聞くのか

  昔もことは雲のように消え去る

3曲目~ 常回家看看(時々家に帰ろう)

 日々、仕事で忙しくしている人に親のことを忘れないで、「時々家に帰ろう」と両親の気持ちを代弁し、子供に家族団欒を呼びかけています。

 歌詞:

  ちょっと暇をみつけて、ちょっと時間をみつけて、

  子供を連れて、時々家に帰ろう。

  笑顔とやさしい気持ちをお土産に

  愛する人と一緒に、時々家に帰ろう。

  親は子供に多くは望まない、

  苦労の多い人生、平安無事が何より。

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