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民族芸術の絵巻〜中国アニメ➀

2015-08-14 16:58:15     cri    

 子供の頃、アニメは私たちを神秘的で不思議な世界に連れて行ってくれました。今でも、その時のアニメの主題歌や挿入曲を聞くと、子供の頃の思い出が蘇ってきます。中国メロディー、今回から3回に渡って中国のアニメ音楽を紹介していきます。

 民族芸術の動く絵巻


 1957年に上海美術映画工場ができた後、国産アニメは、「神筆馬良(馬良の不思議なペン)」、「大鬧天宮(大暴れ孫悟空)」、「漁童(小さな漁師)」など多くの中国風作品を生み出しました。これらは、切り紙、水墨画、密画、京劇の隈どりなど伝統芸術がアニメ制作に用いられ、民族芸術の動く絵巻と称えられました。

 漁童(小さな漁師)

 1959年に上映されたアニメ映画「漁童」は中国の伝統的な民間芸術・切り紙の表現手法を用いた作品です。また、美しい挿入歌、名セリフは当時、多くの子供を惹きつけ、夢中にさせました。

 この懐かしいメロディーが流れると、アニメの中の年老いた漁師や魔法の鉢の中の親指ぐらいの可愛い漁童「小さな漁師」などの登場人物が生き生きと目の前に浮かびます。この主題歌は私の子供時代、最も印象深いアニメ挿入歌です。

 小蝌蚪找媽媽(お母さんを探すオタマジャクシ)

 「小蝌蚪找媽媽(お母さんを探すオタマジャクシ)」は中国初の水墨画アニメ映画です。このアニメの絵は、現代中国画の巨匠・斉白石の淡白で上品な水墨画の技法で描かれました。動物たちの生き生きとした動きと、水墨画の淡く繊細なタッチが見事に融合し、詩情豊かな映像の世界を作りあげました。

 また、音楽では中国民族楽器・古琴と琵琶をメインとし、水墨画アニメの雰囲気との一体化に成功しました。このアニメの誕生は中国アニメ映画の制作が最初の黄金期を迎えたことを意味します。

 大鬧天宮(孫悟空大暴れ)

 1964年に上映されたアニメ映画「大鬧天宮(孫悟空大暴れ)」は海中の竜宮の宝物「如意棒」を奪った孫悟空が竜宮や天宮で大暴れする様子を描きました。この映画は当時、国産映画の最高峰と呼ばれ、中国人はこの作品を非常に誇りに感じています。

 番組の中でお送りした曲

 1曲目〜 漁童(小さな漁師)

 映画「漁童(小さな漁師)」の主題歌。多くの中国人の子供時代の最も印象深いアニメ挿入歌です。

 歌詞:

 「清水が流れ、

 金魚が泳ぐ。

 金魚は飛び跳ね、

 清水が湧き上がる」

 2曲目〜 小蝌蚪找媽媽(お母さんを探すオタマジャクシ)

 映画のオープニング曲です。素朴で抑揚ある中国の伝統音楽は、聞く人を江南水郷の小さな池へ誘います。この美しい音楽の中、素朴な中国風の一冊の本のページがゆっくりとめくられて行くのが、最初の場面です。ページがめくられると、小池の中の温かい愛情の物語が始まります。

 3曲目〜   大鬧天宮(孫悟空大暴れ)

 映画の中で仙人を招待する仙桃の賞味会の準備のため、仙女たちが西王母の言いつけで仙桃を採りに行く場面があります。この場面で非常に緩やかで美しい、この曲が流れます。この後、孫悟空は自分がこの会に招待されないのを知って、大暴れする場面がありますが、この音楽とは明らかに対照的で印象に残ります。

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