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No.012 キーワードチャイナ 视频拜年&微信红包

2018-02-14 09:51:47     cri    

 キーワード①

 【视频拜年】(shìpín bàinián)[名]お年賀ビデオ.

 「视频」は映像、動画のことで、「拜年」は年始回りをする、新年のあいさつをするという意味です。「视频拜年」でビデオ通話や録画映像などで新年のあいさつをすることを指します。

 新年の挨拶と言えば、北京では昔、日本の「良いお年を」に相当する言い方で「过个好年」というフレーズが使われていました。これは旧正月を迎える前に言うあいさつで、ほかには「拜个早年」という言い方もあります。旧正月の元日を過ぎて、初めて会った時には「过年好」と言い方が変わり、旧正月の期間中には「给您拜年啦」とも言いました。タイミングが違うと言い方も変わるわけです。ちなみに、旧正月が過ぎてしばらくあっていなかった場合に「拜个晚年」と言いました。もちろん、これらは今でも一部で使われている言い方です。

 通常中国人の一家は元旦を家で過ごし、二日目はお嫁さんの実家に、三日目は親戚関係に、それが終わると同級生や同僚、友人、隣人、仕事上の関係者などにと、順繰りに「拜年」します

 今回のトピックである「视频拜年」は、映像での新年の挨拶という意味になります。元々はパソコンなどで遠く離れてすむ親戚同士の間で流行っていたリアルタイムの挨拶が、グループだったり、企業などで使われるビデオレター形式に発展したものです。スマホをもつ個人同士でのリアルタイムのものも勿論まだありますが、ここでは、挨拶を録画し、それをネットにアップロードしたりすることをいったものです。そうした挨拶ビデオの中には、手の凝った編集を加えたものも発表されており、プロモーションビデオのような派手な演出をした、まさに「作品」と読んでもいいようなレベルのものも出てきています。

 こう見てみると、あいさつの形もここ20年でだいぶ変わってきました。昔は対面だったものが電話になり、携帯電話が普及してからはショートメッセージになり、インターネットが普及すると電子メール、さらに、移動端末、スマホのアプリを通じてあいさつするようになり、と、どんどん手軽になる反面、お付き合いも形式的、表面的になりつつあります。その流れの中で出てきたこの「视频拜年」は、なんでも使ってみようという好奇心、自分が映像の中で活躍できる面白さ、一斉に多くの人にリーチできる実用性がミックスされた方式という事ができます。人付き合いの温もりは割り引かれたものになりますが、そんな中でもコミュニケーションを保とうとする考えの発露なのかも知れません。

 キーワード②

 【微信红包】(wēixìn hóngbāo)[名]WeChatおひねり.

 「微信」はおなじみのインスタントメッセンジャーアプリ「ウィーチャット」のことですね。「红包」は、これもすでにおなじみとは思いますが、お金を赤い封筒に入れたもので、お年玉、お祝儀、ボーナスなど場合によって色々な訳し方があります。この2語を組み合わせた「微信红包」は、ウィーチャットによる「红包」ということになります。

 これはウィーチャットが2014年の1月27日にリリースした機能で、2015年の「春节联欢晚会」で観客と番組とのインタラクティブな交流に用いられて一般化したものです。金額は色々ありましたが、好奇心旺盛な視聴者たちは、みんな夢中になって取り組んでいました。

 その後、企業はこの「微信红包」を連動させたイベントを展開し、一時的、熱狂的なブームを巻き起こしました。メッセージアプリで金銭のやり取りをすること自体は。最初、色々疑問視されたり、問題になったりしましたが、徐々にセキュリティを含む様々な機能が整いつつあり、生活の一部になっており、いわゆる中国版フィンテックの浸透の起爆剤になったとも言えます。

 「微信红包」に入れられる金額には上限があり、最高は200元となっています。特別な日には、上限を引き上げることもありますが、翌日にはまた元に戻されます。この機能を使って、マネーロンダリングなど、違法行為をすることを防ぐためのようです。これ以上の金額は、「微信转账」(ウィーチャット振込)を使うか、直接銀行のアプリを用いて送金することになります。また、この「微信红包」は、それを相手に出しても、受け取られなかった場合、自分のウオレットに戻されるので、紛失の心配はありません。

 昨年は大晦日だけで142億個の紅包が飛び交ったとのことで、一年の様々な節目に飛び交う紅包の総計はどれだけになるのか、我々には想像もつきません。今年も春節や誕生日、記念日と、たくさんこの紅包が飛び交うことでしょう。

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