aa
|
ちょっと気になる
份子钱(fènzi qián) お祝儀
二つの意味があります。
① タクシー会社がタクシー運転手から徴収するリース料;中国のタクシーは、運転手が会社から借り上げる形で運営されていることから、このような言い方をします。
② 冠婚葬祭や引っ越し、入院の時などに出すお祝儀、見舞金。[例]凑~(見舞金を集める)
中国でも古代には「份子钱」を出す習慣がなく、同様のシチュエーションでは「もの」を与えていましたが、清朝末期から民国初期に当たる時期から、上流階級、特に、満州族の貴族の間では、身分をひけらかすために、「份子钱」を贈り合うようになりました。北京出身の有名作家老舎の作品『正红旗下』にも、この「份子钱」を出すために一家が苦しむ様子が描かれています。
1949年、新中国建国以降は、しばらくの間「份子钱」を贈り合う風習をなくし、必要なものを贈ることになっていましたが、改革開放後、人々がそこそこの貯金を持つようになってからは、再び「份子钱」を贈る風習が頭をもたげるようになって来ます。
最近になると、この「份子钱」は「紅包」とも呼ばれるようになりました。相手にもよりますが、ネット上を含めて、一般に紅包の中身は100元か200元が普通とされます。ですが、メッセンジャーアプリのように200元の上限設定がある場合を除いて、取っ払いの現金の場合には、勢い見栄の張り合いになることがあり、破格の紅包が送られることもあります。
また、中国の風習では、招かれて儀式に出席する場合、手ぶらでは失礼にあたることから、相手との関係に応じた金額の「份子钱」を持っていくことが普通です。そのため、短期間にこうした儀式が何回も巡って来た場合には、お財布があっという間に痩せ細ってしまうことになり、大学を出たばかりのフレッシュマンにとっては泣くに泣けない負担になることもあるようです。
キーワード
败(bài) 血拼(xuèpīn)
意味
「败」には負ける、敗れる、解消する、壊れるなどの意味がありますが、今回紹介するのは、買うという意味です。これは元からある意味ではなく、英語の「Buy」を音訳したものです。ちなみに、中国語には「败家」という言葉があり、こちらは家を没落させる、身代をつぶすという意味があり、似たような言語環境で用いられていました。そこから「たくさん買い物をして家を食いつぶす」というイメージが膨らみ、若者たちに好んで使われるようになったようです。
また、一方の「血拼」も中国語にはそもそもある言葉ではなく、英語の「Shopping」を音訳したものになります。ショッピングという無味乾燥な単語よりも、「血拼」と言う血生臭い2文字に「血まみれで一生懸命に品物を奪い合うシーン」をイメージすることができることから、若者たちに愛用されているようです。
使い方
[例 文]天津人双11每小时败1亿。
[参考訳]天津の人はダブル11の時、1時間ごとに1億元も買い物をした。
[出 典]http://news.enorth.com.cn/system/2017/11/14/034035676.shtml
[例 文]今天,我在淘宝败了一套房。
[参考訳]今日、私はタオバオで住宅を一軒を買った。
[出 典]http://news.hexun.com/2017-11-11/191598733.html
[例 文]入冬必败清单,这些衣服你买了吗?
[参考訳]冬支度はこれで決まり!このアイテム、もう手に入れた?
[出 典]http://j.jxnews.com.cn/p/20171110/447733.html
[例 文]去香港血拼买什么好?
[参考訳]ホンコンでショッピング、何を買うべき?
[出 典]http://www.caijing.com.cn/20171103/4354688.shtml
[例 文]国庆出行、血拼 信用卡优惠正确打开方式。
[参考訳]国慶節のお出かけとショッピング、クレジットカード割引の正しい使い方。
[出 典]http://economy.enorth.com.cn/system/2017/09/25/033793706.shtml
※例文がニュースの見出しである場合、逐語訳ではなく、見出し式スタイルで訳出しています。
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |