gjc20171004.mp3
|
ちょっと気になる
中秋节(zhōngqiūjié)
日本でも広く知られる中秋節のことです。
中国では、普段、世界共通の「公历(西暦)」を用いていますが、昔から伝わってきた祝日は旧暦にしたがって過ごしており、二つのシステムが併用されています。例えば、西暦の元旦は1月1日、これは日本と同じですが、伝統的お正月、近代では春節と呼ばれる祝日については、旧暦が適用され、中国語の言い方でははっきりと区別されています。ですから、「新年(新年)」、「元旦(元旦)」というと西暦の1月1日のことを指し、伝統的な旧暦のお正月は「春节(春節)」、「大年初一(正月一日)」と呼んでいます。こうしたことから、西暦を基準にすると、春節など伝統的な祝日は毎年その日付が変わることになります。昔から伝わってきた祝日で休暇になるのは、春節のほかにも清明節、端午の節句、中秋節があります。
そして今日は、旧暦の中秋節にあたる日となります。
春節については、家族で新年の訪れを祝うための帰省ラッシュがよく知られていますが、実は、この中秋節も家族団らんで過ごす習慣があります。ただ、中秋節は三連休にしかならないため、帰省する人は春節ほど多くありません。ですが、今年は中秋節と国慶節の休みを合わせて8連休となるため、実家に帰る人がいつもより多くなりそうです。
キーワード
抓手(zhuāshǒu)
意味
以前この単語は何かの取っ手の部分を指すだけのものでしたが、いつの間にか、政府首脳の談話やマスコミ及びスローガンなどによく用いられるようになり、その意味も取っ手が転じて力を入れる箇所、足がかり、手がかり、突破口などの意味へと変わって行きました。
例えば、「以……为抓手(○○を手がかりに)」、「把……作为……的抓手(○○を○○の突破口として)」、「……是……的重要抓手(○○は○○の重要な手がかりだ)」のような構文がよく見られます。
以上の意味以外にも、時として、活動の重点、ルート、切り口、措置などを意味したり、時には、方法、きっかけ、手段、頼りなどの意味もあります。
さて、実はこの「抓手」は意味が明確に定義されていないため、まだ『現代漢語詞典』などの権威的辞書には収録されていません。現時点で「抓手」は官制文章でしか使われておらず、その運命はこれから決まっていくことになりそうです。
使い方
[例文]以企业文化为抓手培养质量意识。
[参考訳]企業文化を突破口として社員のクオリティ意識を培う。
[出典]http://news.xinhuanet.com/fortune/2017-09/26/c_136639644.htm
[例文]进校园成为冰雪运动普及的抓手。
[参考例]学校で取り上げられたことはウィンタースポーツ普及のきっかけになった。
http://www.caigou.com.cn/news/2017091457.shtml
[例文]产业扶贫是扶贫开发的重要抓手。
[参考訳]産業振興による貧困扶助は、貧困撲滅のための開発にとっての重要な突破口だ。
[出典]http://news.sina.com.cn/c/2017-09-23/doc-ifymeswc9401245.shtml
[例文]强化融资抓手,助推棚改工程。
[参考訳]資金調達のルートを増強し、バラック改造プロジェクトを後押しする。
[出典]http://news.163.com/17/0913/11/CU77TCPB00014SHF.html
[例文]将氢能作为新能源车产业发展的抓手。
[参考訳]水素エネルギーを新エネルギー車産業発展の為の突破口にする。
http://www.cpnn.com.cn/jnhb/hyzx/201709/t20170905_992024.html
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |