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「正月二十日、岐亭に往く。郡人 潘、古、郭の三人 余を女王城東の禅荘院に送る」蘇軾

2017-02-22 15:28:48     cri    


 「二月は逃げる」なんて日本では言いますが、こちら中国でも春節休みが明けていよいよ本格的に新しい年がスタートと思ったら、もう2月も残り1週間となりました。百花繚乱の花の季節までは、まだまだですが北京でも「花の兄」と呼ばれる梅の花だよりが届くようになりました。決して派手な花ではありませんが、独特の香りが存在感を際立てます。さて、今日はちょうど今頃の詩、蘇軾の 「正月二十日、岐亭に往く。郡人 潘、古、郭の三人 余を女王城東の禅荘院に送る」を紹介します。

 作者、蘇軾は北宋の詩人。号は東坡で蘇東坡の名前でもよく知られています。四川省眉山市の人。22歳で進士になりますが、王安石の新法に反対し左遷されることになります。今回の詩は、左遷先の湖北省黄州でのものです。タイトルの「正月二十日」は、ここにやってきて一年目のお正月のようです。数畝の荒れ地を耕しと5句目で言っています。左遷されている訳ですから、自ら鋤を持ち畑を耕すかなり厳しい生活を送っていたことがわかります。そのすぐ次の句では、半分になった濁り酒を君たちの為に温めてあると言っています。この君たちとは村人のことでしょう。左遷され心身ともに辛い生活なのにめげることなく村人と親しくしている様子がわかります。最後の二句は、1年前に都から黄州への下る道中の情景です。落胆していたでしょうに道端の梅の花に心が動く。どこをとっても、後世に名を遺す詩人は違うなぁと思います。

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