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「新春」真山民

2017-01-19 19:05:25     cri    


 今週末は二十四節気の大寒。字を見るだけで、寒い感じが伝わりますね。北京では日中の最高気温が氷点下の日があるものの3度くらいまで上がる日もあります。感覚は相対的なものですから、たった3度でもだいぶ寒さが緩んだように感じたりするから不思議です。北京の寒さは骨を刺すようだと形容されますが、今年の寒さはそれ程ではないようにも感じます。北京の冬も6回目。私が北京の寒さになれてしまったからでしょうか?二十四節気の大寒の次は立春。寒の明けが待たれます。さて、今日は真山民(しんさんみん)の「新春」を紹介します。

 作者、真山民は南宋の詩人。出身地など詳しいことは分かっておらず、南宋の学者真徳秀の子孫ではないかというころから真、山民と自称していたので真山民と呼ばれています。戦乱を避け、主に江南を中心に詩を作ります。非常に分かりやすい詩で、その作品は人々に好まれました。タイトルの「新春」は、日本人が見てもぱっと周りが明るく、暖かくなるような印象です。「余凍」は余寒のこと。「初晴」は新春の晴れた日を言います。 ここにでてくる「煙」は、かすみのことで「けむり」ではありません。 「焼」と言う文字は、野焼きの跡のことを言っているのでしょう。「東風」は、春風。 「衡門」は門柱に横木を渡しただけの粗末な門で、隠者の家の門のことです。新春、お正月の時期は、季節的にはまだまだ寒さが厳しい時期ですが、「晴れ」「春」「柳」「碧」「草」「青」「東風」いずれも春を感じさせていくれる単語が次から次へと登場して、読み進むとなんとも暖かい空気に包まれます。

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