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「帰省」狄仁傑

2016-12-22 18:24:35     cri    


 気が付けば今年も残り10日ほど。お正月の予定は決まりましたか?新暦、旧暦の違いはあれど中国も日本も新しい年を家族で迎えたいという気持ちは共通でしょう。お正月休みはレジャーよりも帰省の時期です。故郷に帰って、料理を作ったり、家事を手伝ったり普段はできない親孝行する人も多いのではないでしょうか。今日は狄仁傑 (てきじんけつ)の「帰省」を紹介します。

 作者、狄仁傑は唐の詩人。山西省太原の人。則天武后のとき補佐役の宰相になり、厚く信任され70歳で世を去りました。タイトルの「帰省」日本語と同じ意味です。「春秋」は年齢や年月のことを言います。「朱顔」は、文字通り朱色、紅い顔のことですが、これは「紅顔の美少年」 の「紅顔」と同じような意味で、血色がよくて赤い、つまり顔色がいいという意味です。「羹」はとろみのあるスープ。「饌に入りて」の「饌」は飲食物で、「饌に入りて」で食事の用意をすることになります。「冰鱗」は氷の下の魚、ここでは後半の句から、それが鯉であることが解ります。「拳拳として」の「拳拳」は忠実なことを表します。ここでいう「古人」は孝行な人として有名孟宗や王祥です。孟宗は冬に母が筍をほしがり、竹林に入って母に筍を与えて下さいと祈ったところ、忽ち筍がはえたという故事、王祥は冬で川に氷が張った時期に継母が生魚を食べたいといい王祥がこれを望むと川の氷が自然に破れて鯉がでてきたという故事がそれぞれあります。親孝行の熱意は奇跡を起こすということですね。

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