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「紫陽花詩」白居易

2016-06-17 14:57:14     cri    


 夏至まで1週間ほど。今が1年で一番昼間の長い時期です。日の出時刻は4時45分、日の入りは午後7時44分頃。どうりで朝は5時を過ぎると明るくなっていますし、夜は8時近くまで明るいはずです。東の窓から差し込む太陽の光に催促されて、朝の公園に出掛けてみると日陰でひっそり擬宝珠の花が咲いていました。すっと伸びた茎に白い鈴がいくつも付いているような、下向きに花を咲かせる控えめな花ですが、香りがよくて思わず立ち止まってしまいます。大輪の花、美しい色の花だけでなく花にはそれぞれの魅力があります。さて、日本でもよく知られている詩人、白居易は紫陽花の花に随分魅了されたようです。今日は白居易の「紫陽花詩」を紹介します。

 作者、白居易は中唐の詩人。白楽天の名前でも知られています。現在の河南省新鄭の人。今日紹介した詩は、彼が若い頃、江州の郡守をしていた時、招賢寺というお寺を訪れた時に作られたと言われています。僧侶が名前の分からない紫色の美しい花を白居易に紹介した時に、この詩を僧侶に与えたようです。白居易が花に名前を付けてあげるなんて、よほどこの花に魅了されたのでしょう。ただ、ここで言う紫陽花は、私たちが今呼んでいる紫陽花とは違う花ではないかと言う説もあります。白居易がこの時に魅了された花は、「紫色で、」と言うところまでは今の紫陽花に重なりますが、非常によい香りだったと言いますから、どうもライラックではないかと見られています。当時はネットも写真もなかった訳ですから取り違えもあったでしょう。仙壇は仙人の住む場所。梵家は仏教関連の家と言うことでお寺です。この他は、比較的分かりやすい詩ではないでしょうか。取り違えがあったにしろ、花に名前を付けてあげるなんて、流石に名詩人。ロマンチックですね。

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