会員登録

「友人を送る」李白

2016-03-17 16:57:48     cri    


 早いもので、明日から春のお彼岸ですね。暑さ寒さも彼岸までの言葉もあるようにまさに季節の変わり目です。北京では、昨日15日でほとんどのところの集中暖房が終わりました。北京は集中暖房のおかげで、寒さが厳しい時期も室内ではとても暖かく快適に過すことができます。春めいてきたといっても朝晩は、まだひんやりする今頃。この3月中旬から春本番になる4月の中ごろまでの北京、体感では一番寒いようにも感じます。 そんな中、先日行ったレストランの店内には赤と黄色の鉢植えのチューリップの花が飾られていました。すっと姿勢よく咲くチューリップは、かわいらしさよりも凛々しさを感じました。そして、その花のまわりは優しい春の空気が流れているようでした。みなさんの周りにも春の空気、ありますか?では、今日は李白の「送友人(友人を送る)」を紹介します。

 作者、李白は盛唐の詩人。杜甫、白居易などと並んで日本でもよく知られているのではないでしょうか。有名な詩をいくつも残していますが、ほとんどが絶句=四句のもので、今回のような律詩=八句の詩は少ない印象です。李白、春、友人を送ると言うと、煙花三月揚州に下るの句が印象的な「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」を思い浮かべます。今日の詩は、友人を送ると言っても、その友人の名前さえも解りませんが、情景がはっきりと浮かび、また心のうちが情景に映し出されている秀作だと思います。北郭は街の北側、東城は街の東側。孤蓬は風に舞う蓬のことで、遊子は旅人の意味ですが、ここでは見送られる側の友人のことです。揮手は、別れの時に手をふる動作。蕭蕭は、悲しく寂しい雰囲気を表し、班馬の班は別れる離れるという意味です。

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS