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「北風行」李白

2015-11-27 11:40:50     cri    

 おとといの月曜日が二十四節気の小雪でしたが、その前の日北京は大雪に見舞われました。暦よりも実際の季節の方が、先に行っているようです。この冬2回目の雪以来、北京はすっかり冬になりました。日中の気温が最高でも氷点下という日が続いています。道路や歩道など車や人通りの多いところ以外はまだ、雪が残っていて花壇などは白いカバーがかけられているような感じです。静岡県で生まれ育った私にとって雪は憧れで、雪が降り始めるとなんだかわくわくしてしまいます。でも、実際は雪を見てさみしさや切なさを感じる人もいます。今日紹介する詩は、雪を見て寒さの厳しい地に出征した夫を思う残された妻の気持ちを詠っています。

 作者、李白は盛唐の詩人。日本でも大変、有名ですね。唐の文化の最盛期とも言える時代の人です。この詩「北風行」の行は行人、戦死して帰らぬ夫のことを描いた少し長い詩で、今回は一部を紹介しました。燕山は河北省の河北平野の北を囲むようにそびえる山々のこと。席という文字は、筵、ござのこと。雪の一片が大きいことを言っています。軒轅台は中華民族の始祖と言われる黄帝の衣冠を埋めた塚のこと、お墓のようなものです。幽州は今の河北省辺りにあった地名。この詩は、日も差さない地に北風が吹きつけ、残された妻が自分もさみしく辛いけれども、夫が戦のため守っている万里の長城のある辺りはもっとずっと厳しいのでしょうと言っています。舞い散る雪を見て、わくわく出来るのは平和だからこそ。白い雪がいつまでも楽しさを連れてくるものでありますように。

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