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「秋日田園雑興」範成大

2015-10-08 14:39:08     cri    

 中国では、国慶節の7連休も今日で終わりです。休み慣れていない私にとって半分しか休めなかったと言っても、連休を充分堪能しました。今年の北京は、いつもの年よりも涼しくなるのが早いような気がしています。秋が来たと思ったら、直ぐに冬の入り口に立たされる感じです。短い秋を思いっきり楽しむのが国慶節の連休かもしれません。休みの間に秋物や冬物の洋服を出してみました。少し厚手のセーターやジャケットは、さすがに今の時期は、まだ早いなぁと思いますが、でも、あっという間に厚着の季節になり、そして、年末、お正月と考えると急に気ぜわしくなってきます。日本にいた頃は、10月はまだ秋の入り口で、これから秋を楽しむぞと思っていたのに、大分違います。秋は夜長に読書もいいのですが、やさしい日差しに包まれて、のんびり読書、というのにも憧れます。

 作者、範成大は南宋の詩人。今の江蘇省蘇州の人。陸游や楊万里と並んで南宋を代表する詩人です。夏には彼の「田園雑興」の中から「夏日」を紹介しました。1年間で60首あるうちの今回は「秋日」からの作品です。晩年は蘇州郊外の石湖のほとりで悠々自適の生活を送ったといいますが、今回は、その石湖からそう遠くない太湖遊覧の詩です。秋といえば、やはり月なのでしょう。範成大も秋の田園雑興のなかで中秋の名月を取り上げています。潜夫は、水に潜るのではなく、世間から潜っている隠者のこと。作者自身を言っているのでしょう。棹を空明に入れるとありますが、本物の空ではなく、空が映っている水面に入れています。身外は身の回り、船に乗っていて水と天、空と言うことは、身の回りの全てと言うことで1句目と呼応します。太陽の光が金や赤なら、月の光は銀や白ですね。空に浮かぶ名月と水面に映る名月と存分に楽しみながら、ふとにぎやかな城内、街中のことが気になります。街中には、この月明かりが有るか無いか。物理的には同じように月の明かりが降り注いでいるでしょうが、太湖に船を浮かべて見る月の明かりとは全く違うでしょうね。

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