20150819hs
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暑い暑いと言いながらも8月も後半に差しかかって来ました。先週は日本ではお盆休みの時期でしたね。みなさんは、どこかに出掛けましたか?こちら中国では、7月中旬から8月一杯が夏休みの旅行シーズンです。私は一足早く7月の始めに世界遺産の張家界にでかけ、絶景を楽しんできました。中国の世界遺産も毎年、登録される場所が増えていますが、先日、行ったことのある場所に印をつけて行ったら、まだ行っていない場所で、行ってみたいのは2つになっていました。1つは四川省の峨眉山と楽山大仏、もう1つが江西省の廬山です。廬山は風光明媚で知られるだけでなく、仏教や道教寺院があったり、文学作品や現代史にもその名前が登場していて、私にとっては、とても興味深い世界遺産です。避暑地としても知られるところですから、やはり、行くなら夏がいいでしょうね。今年の夏は間に合いませんが、せめて漢詩で楽しむことにします。今日は、李白の「廬山の瀑布を望む」を紹介します。
作者、李白は盛唐の詩人。杜甫と並び称され、日本でもよく知られています。四川の人で出身地から青蓮居士(せいれんこじ)の号があります。62歳で病のために没しますが、一説には、酒に酔って船に乗っていた時、水に映る月を捕ろうとして、溺死したとも言われています。生き方と共に作品も天衣無縫でスケールの大きさを感じさせるものが多くあります。今日紹介した詩も目の前の景色をダイナミックに詩にしています。「日は香炉を照らし」、の香炉は廬山の中の香炉峰のこと。白居易の「香炉峰の雪は簾をかかげてみる」でもお馴染みかと思います。そして、清少納言の枕草子にも登場します。峰から立ち上る霧が、香炉から香の煙が立ち上っているように見えることから、この名前が付いたようです。滝の水が三千尺、1尺は30センチですから900メートルに渡って落ちる、これはもちろん実際の長さと言うより、それだけ凄いスケールだということです。李白らしさが表れている1句でもありますね。想像しただけでも涼しくなれそうです。百聞は一見にしかず。やはり実物をみてみたいですね。
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