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「夏日悟空上人の院に題す」杜旬鶴

2015-07-28 11:11:48     cri    

 明日は、二十四節気の1つ「大暑」ですね。一年で一番暑い時期を迎えます。中国では、この「大暑」よりも夏至から数えて三番目の庚の日から始まる「三伏」を暑さの厳しい時期としています。三伏は初伏、中伏、末伏と3つに分かれていて、真中の中伏の始まりは、明日の大暑と重なりますから、やはり今頃が一番暑い時期であることは、間違いなさそうです。実際の北京は先週半ばから雨が多く、まるで日本の梅雨のような空模様が続きました。長い時間降り続くわけではないのですが、朝ちょうど走りに行こうと思う時間帯に雨が降っていると、ちょっとがっかりします。それでも、時間に余裕があれば雨が止むのを待って公園まで出かけます。雨上がりの街はまさに洗われたよう。緑の草木だけでなく、路上に停めてある車までつやつやに見えます。なによりも、涼しくて過ごしやすいことが嬉しいです。でも、天気予報を見てみると明日あたりから35度を軽く超える猛暑日が続くようです。暦通り暑さのピークを迎えます。

 作者、杜旬鶴は晩唐の詩人。安徽省池州の人。杜牧の落胤とも言われていますが、親子の対面をしたというのは伝わっていません。科挙に合格し、出世もしましたが性格は傲慢だったため、人の恨みも買ったようです。人柄とは反対に詩には長けていて、また琴の名手でもあったようです。タイトルの悟空上人は、おなじみ孫悟空とは関係ありません。「一衲を披く」の衲は僧衣、衣のこと、披くは着るという意味です。

 一番暑い時期に山門を閉ざし、きちんと僧衣を着て、なおかつ木陰もない。暑い日差しが照り付けているのでしょう。「暑い」とは一言も言っていませんが、その暑さは充分伝わります。「安禅」は禅の境地。最後の一句、「心頭滅却すれば火も亦た涼し」は、甲斐の恵林寺で織田・徳川の連合軍に焼き討ちにあった時、快川和尚が燃え盛る火の中で唱えたと言われている有名な句です。私は受験生の頃、夏休みに勉強していて「暑い~!」と言ったら、父がこの一句を言ったことを懐かしく思い出しました。暑さを乗り切るのに必要なのは、クーラーでも冷たい飲み物でもなく集中力なんですね。

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