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「一」を含む四字熟語①

2015-06-23 18:56:33     cri    


























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 中国の四字熟語は、古典に書かれた語句だったり、民間の伝説にかかわったり、いずれも出典があります。その出典を考察すると、四字熟語の理解にも役立ちます。今日は、数字の「一」を含む四字熟語を3つご紹介します。

 この3つの四字熟語は、"一鼓作气"、"一鸣惊人"と"一叶障目"です。

 一鼓作気

  "一鼓作気"は、張り切って物事を成し遂げるという意味です。字面の意味は、一回太鼓を叩くと、士気を高めることができるということです。出典は、中国春秋時代の歴史書、「春秋左氏伝」です。それは孔子の編纂と伝えられる歴史書『春秋』の代表的な注釈書の一つです。こんな物語があります。

 春秋時代、斉の国が軍隊を派遣し、魯の国を攻撃してきました。魯の王様は迎撃しようとしていました。こんな時に、曹劌という人が訪ねてきて、戦争に関する考え方を述べた後、戦の様子を見たいと頼みました。王様はその才能を評価し、頼みを許しました。 やがて、両軍は対陣します。斉の軍隊が太鼓を叩いて軍を進めようとするのを見て、魯の王様は急いで迎撃しようとしています。曹劌は「まだ進む時ではない」と言って止めました。斉軍が三度も太鼓を叩いた時になると、曹劌は「いいぞ!軍を進めてください」と話しました。すると、王様が軍を進める命令を発し、大きな勝利を収めました。

 戦の後、魯の王様は理由を聞きました。曹劌は、「兵士たちが戦うには、勇気がなければならない。一度目の太鼓で士気は最も上がるが、二度目にはやや衰え、三度目には尽きるものだ。向こう側は士気が衰え、まったく戦意を失った時に、わが軍は最も士気が上がっている。だから、敵を負かしたのだ」と勝因を分析しました。

 一鳴驚人

 鳥が一旦鳴いたら、人を驚かせるというのが、字面の意味です。それから転じて、普段は無名ですが、一度やり出すと人をびっくりさせる素晴らしいことをなすという意味で使われます。つまり、平凡だと思われていた者が突然目覚しい成果を挙げるという意味です。

 たまにはこんな人と出会いますね。普段は無口だったり、或いは遊んでばっかりのように見えますが、いざとなると、人をびっくりさせるほど、非常にすばらしい手腕や才能を見せる人がいますね。

 その出典となる物語にも、すばらしい人物がいます。ご紹介しましょう。

 中国の春秋時代。紀元前614年、晋と楚が覇権をめぐる争いを繰り広げていました。楚の穆王(ぼくおう)が突然亡くなり、その息子である荘王が即位しました。晋は楚の国が葬式や即位などを行う時間を利用し、楚の同盟国だった陳や鄭など小さな国々を自らの支配下にしました。楚の大臣たちは、焦りだして、晋と決戦すべきだと荘王に進言しましたが、荘王はそれを聞き入れず、何の行動もしませんでした。

 即位してから3年間、楚の荘王は遊びや女に溺れ、政をしようとしませんでした。また、進言する人が現れれば、殺してやると大臣たちを脅していました。

 ある日、大臣伍参が謎をかけ王に進言しようとしています。荘王にこんな謎を問いかけました。「陛下!わが国の宮殿には大きな鳥が棲んでいます。3年間、飛ばず鳴かずしていますが、何の鳥かご存知でしょうか?」

 荘王はすぐにその意味が分かりました。「この鳥は3年間飛ばないが、一度飛ぶと必ず勢いよく天を突く。3年間鳴かないものの、一度鳴くと必ず人々をびっくりさせる!」と答えました。伍参は王の話を聞いて、喜んで帰りました。

 その後、荘王はこれまでと大きく変わり、積極的に政務をこなすようになり、楚の国が春秋時代の覇王となるために堅い基盤を築きました。

 「一鳴驚人」、普段は無名ですが、一度やり出すと人をびっくりさせる素晴らしいことをなすという意味で使われます。私は今平凡ですが、いつかあなたに私の能力を見せてやる!と、これは、多くの人が持っている夢なのかもしれません。

 西洋ならシンデレラ姫やみにくいあひるの子でしょうか。でも、本当に「一鳴驚人」を実現させるには、人が見ていないところで、地道な努力をいっぱいすることが、絶対、必要ですね。

 人を驚かせるほどの偉業を成し遂げるには、ただの空想は何の役にも立ちません。後に「一鳴驚人」を果たした人は、その平凡だった時期、ひいては遊んでばかりで、だらしなかった時期は、ただ故意にそのようなふりをしただけなのかもしれません。人の目を惑わすために。

 続いては、地道な努力を積み重ねた結果、大きな成功を収めた「一鳴驚人」と正反対に、局部的なもの、 暫定的なものに惑わされると、ものごとの全体、主流、本質が見えなくなる、ということのたとえ、「一葉障目」という四字熟語をご紹介します。

 一葉障目

 一枚の葉が目を塞ぐというのが、字面の意味です。この言葉にちなんで、面白い伝説があります。

 これも春秋時代のことです。

 楚の国には、貧しい書生がいました。しかし、彼は勉強にあまり熱心ではなく、まともでないことを考えたりしていました。

 ある日、「淮南子」という本を読んでいたところ、「カマキリがセミを捕ろうとするときに持った葉っぱが、身を隠す効果がある。人間がそれを手に入れれば、他人の目から見えなくなり透明人間になる」という記述に目を奪われました。書生はそれを信じ込み、毎日林の中に潜り込んで、このような葉っぱを探すことに没頭していました。

 ある日、「淮南子」に記載された場面が彼の目の前で起こりました。一匹のカマキリが葉の後ろに隠れて、前方にいるセミを捕ろうとしていました。書生は大喜びし、その葉を摘みました。しかし、あまりにも興奮したせいか、書生の指がちょっと震えたため、その葉はゆらゆらと地面に落ち、落ち葉の中に混ざってしまい、どれか分からなくなりました。書生はやむを得ずそこにあるすべての落ち葉を家に持ち帰りました。

 家に帰った後、書生は一枚一枚試し始めました。葉を取って、自分の目を隠し、妻に、「僕が見えるかい?」と聞きます。妻の答えはもちろん、「見えるわ」。すると、彼はまたもう一枚をとり、同じ問答を繰り返していました。こうしているうちに、妻はついに面倒くさくなり、「今度は見えないよ」と答えました。

 書生はとても喜びました。その葉を持って、市場に駆け込みました。市場では人々が行き来したりし、とても賑やかです。そんな人ごみの中、書生はその葉で目を隠し、物を盗もうとしました。もちろん、その場で店主に捕まえられ、役所に送られました。役所の長官は尋問を経て、事柄の経過を知ると、「お前はほんとうに葉っぱで目を隠し、泰山でさえも見えないんだな!」と、大笑いしました。

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