場所は、CRIの最寄駅からわずか2つ目の「五棵松駅」です。この駅は、天安門大通りから続く道と、市内環状4号線という両大動脈の交差点直下にあり、乗換駅ではありませんが乗降客はやや多めです。
そして、ここは2008年北京オリンピックの野球とバスケットボールの競技会場でした。当時、日本中から熱い眼差しが注がれた野球場はすでに取り壊され、総合的なレジャー施設に変貌してしまいました。
このあたりは「オリンピック文化公園」と名づけられ、様々な施設が誕生しました。
写真のように、半地下形式のショッピングモールが広がります。
その中に、やや場違いですがジョギングコースがあります。ただしランナーは皆無でした。
こちら、「キャデラック・アリーナ」。ここはオリンピックのバスケットボール会場であり、手前のポスターは中国男子代表チームの写真です。そして現在も、CBA=中国プロバスケットボールリーグの北京チームのフランチャイズです。
中国では、サッカー・バレー・バスケットが三大球技と呼ばれ、いずれも高い人気を誇ります。一方で野球の人口はそれらにはるかに及ばず、オリンピックの競技会場ものちの維持費が見込めないとの理由で球場、観客席ともに仮設として建設されました。スポーツ事情も日本とはかなり違いますね。
そして、屋外にも立派なバスケットコートがあります。高校入試の実技でドリブルが採用されているケースもあり、中国人は概してバスケットボールが上手です。
そして、ご覧のようにスポーツショップや日本料理店などの飲食店もあります。ただし値段はやや高めです。訪問時が平日の日中だったせいもあり、どこも閑散としていました。
これらの施設は、駅から地下道で直結しているので大変便利です。このように駅から地上へ出ずにショッピング施設に入れるスタイルも、以前はわずかでしたが今は急速に増えています。
今回はやや小ネタでしたが、こうした大規模なショッピングモールが北京市街地のほぼ全域に散在していることお分かりいただければと思います。(森 雅継)
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