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私にとっての戦争と平和~北京放送リスナー歴64年・神宮寺敬さん(上)

2016-12-06 18:00:42     cri    


 聞き手:王小燕

 戦争体験者であり、平和と中日の友好協力に強い思いを抱いている方たちにお話を伺うシリーズ「私にとっての戦争と平和」。今週と来週のゲストは山梨県甲府市にお住まいの神宮寺敬さん(96歳)です。

 敬さんは1952年から北京放送(CRI)を聞き始め、現在も奥様の綾子さんと毎晩、北京からの電波を聞きながら就寝しているそうです。敬さんはまた、CRIの日本語アナウンサーが地元のテレビ山梨でアナウンス研修できるように、パイプ作りに尽力した方でもあります。1986年からは毎年秋になると、自宅でホームステイした研修生や北京の旧友に会いに行くため、必ず家族とともに北京を訪れています。今回のインタビューはこの秋に訪れた際に、半世紀あまりに渡って北京滞在の常宿にしている北京民族飯店で行いました。

 甲府市下積翠寺町。戦国時代の武将・武田信玄ゆかりの武田神社から徒歩10分ほどのところです。ここで敬さんは生まれ育ち、今も息子、孫と共に暮らしている故郷です。

 地元の相川小学校を卒業後、敬さんは甲府市北西部にある旧制中学に進学。同期入学した200人のうち、無事卒業したのは176人。このうちの150人が徴兵され、戦場に行きました。現在のところ、存命なのは十数人ほどですが、敬さんのように元気に暮らしているのはわずか3人だそうです。

 しかし、200人の同期の中で、中国と深い縁を結び、中日友好をライフワークに取り組んできた人は敬さん、ただ一人です。

 今回の番組では、敬さんに子供の時の思い出から、進学、徴兵、入隊後、運命の別れ目になる出来事など、人生の節目節目で体験したことを伺います。

 人間は自分の生きる時代を選ぶことができない。あの激動の時代を自身にどう投影し、その時代を生きてきた人間としてどのような人生の機微があったのか。敬さんに時の旅人になっていただきます。果たして敬さんは過去への旅を通して、今の人たちにどのようなメッセージを伝えようとしているのでしょうか。ぜひ番組でその想いをお聞きください。

 【プロフィール】
 神宮寺敬(じんぐうじ けい)さん
 山梨県日本中国友好協会 理事長
 共同電設株式会社 代表取締役
 
 1920年 甲府市下積翠寺にて生まれる
 1937年 旧制甲府中学卒業、逓信省 逓信専門学校を経て国際電々入社。
    1941年 現役兵として近衛歩兵第五連隊入隊、前橋予備士官学校卒業後中国派遣、歩兵157連隊通信隊長、上海にて敗戦、電電公社復職。
    1950年 共同電設(株)創立、社長。現在に至る。

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