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変化する中国とどう付き合うか~麗澤大学外国語学部・三潴正道客員教授に聞く(下)

2016-10-18 19:51:50     cri    


 聞き手:王小燕

 今回も引き続き現代中国事情、日中異文化コミュニケーション、時事中国語の専門家で、麗澤大学の三潴さんにお話を伺います。

 これまでのインタビューは、「翻訳」にフォーカスしてきましたが、今回は中国人と日本人がもっと理解し合うのに、どうすればよいのかをめぐり、お話をうかがいます。

 30年余、「人民日報」を毎日読み続けることで、現代中国を「定点観測」し、中日関係の最新動向を常にチェックしている三潴さん。この間、中日関係を取り巻く環境の変化には感慨深いものがあると次のように話してくれました。

 「1980年代中頃、麗澤大学の面接で、『何故中国語学科を受けたか』という問いに対して、私が担当する受験生25人全員が、『前の世代が中国を侵略し、中国人に迷惑をかけたので、自分が頑張ってそれを償って、日中友好の架け橋になりたい』と言っていました。時が流れ今の日本は、いわゆる90年代生まれの若者が4分の1を占めるようになっています。戦争が終わって40年経って生まれた人たちです。もちろん歴史を勉強してもらわなければなりません。ただ、反省を迫るだけではなく、どうやって前向きに付き合っていけば良いのか、その方向に導いていく必要があります。同じことが、靖国問題にも言えます。中国にはまだ被害者がいるのに、日本の論理だけでやるのはやはり理屈に合わないと思います」

 中日両国のことを知っているからこそ、見えたことであり、発言できたのです。今回は中国と日本の付き合い方にフォーカスします。詳しくはインタビューをお聞きください。

 【プロフィール】
 三潴 正道(みつま・まさみち)さん
 1948年東京生まれ
 東京外国語大学大学院修了
 麗澤大学外国語学部 客員教授
 (株)海外放送センター顧問
 NPO法人日中翻訳活動推進協会(而立会)理事長
 現代中国事情、日中異文化コミュニケーション、時事中国語の専門家

 2001年よりWeb上で、中国時事コラム『現代中国 放大鏡』の週間連載を開始し、中国ビジネス関係者の支持を得る。独自の日中異文化コミュニケーション論とそれに基づく現代中国分析で、中国進出日本企業からの講演依頼多数。また、自ら考案した『レベル式教授法』で官界・報道界・実業界などで、これまでに100名以上の翻訳者を育成してきた。

 <著書>

 「中国語論説体読解力養成講座」、「ビジネスリテラシーを鍛える中国語Ⅰ・Ⅱ(共著)」「中国時事問題解説(シリーズ)」、「現代中国の軌跡(共著)」、「やさしいビジネス中国語(共著)」、「知りたいことがしっかりわかる実戦中国語文法」、「現代中国走馬看花」、「現代中国放大鏡(シリーズ)」、「現代中国トピックス」、「現代中国13の顔」など多数

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