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漱石の孫として生まれる~夏目房之介さんに聞く

2016-07-19 21:59:00     cri    

 先月、日本漫画の世界各地での受容意識を調査するため、中国を訪れた夏目房之介さんに話を伺います。

 今回北京、アモイ、上海を回った夏目さん。北京ではマンガ愛好者向けの講演会やマンガ・アニメ産業の関係者との交流会を開くなど、フェイス・トゥ・フェイスによる調査を行う多忙な中、CRIインタビューを受けてくれました。

 今週紹介するインタビュー、前半は夏目さんが体感した中国文化の話題。八卦掌から中華料理…なんと、様々な中国文化が夏目さんの暮らしの一部になっています。評論家らしい、単純明快なコメントが聞けます。

 後半のテーマは漱石の孫として生まれたことについてです。漱石が世を辞したのは48歳。房之介さんの父親がまだ9歳の時でした。一度も会った事のない祖父ですが、自分の人間形成に大きな影響を与えていると、房之介さんは語ります。そして、祖父、父、自分…「エゴ」の確立のプロセスを面白く振り返ります。

 現在、二松学舎大学の依頼で、ロボット研究の専門家である大阪大学の石黒教授が開発中の「漱石ロイド」の進捗状況も紹介してくれました。今回もこの番組でしか聞けない盛りだくさんの話題があります。ぜひお聞き逃しのないように。

 なお、8月2日に放送予定の次回はマンガ調査で感じたこと、コミュニケーションツールになったマンガという媒介の今後などについて紹介します。

 【プロフィール】

 夏目房之介(なつめ・ふさのすけ)さん

 学習院大学大学院教授、漫画評論家、漫画家、エッセイスト
 1950年東京生まれ。青山学院大学卒。マンガ、エッセイ、マンガ評論などを手がける。1999年「手塚治虫文化賞特別賞」を受賞。2008年より学習院大学大学院教授を務める。人文科学研究科身体表象文化学専攻で「マンガ・アニメーション芸術批評研究/芸術文化論演習」を担当。
 マンガ表現論という研究領域を開拓しつつ、マスメディアでのマンガの啓蒙活動や海外への日本マンガの紹介などもきました。『マンガはなぜ面白いのか』『手塚治虫の冒険』など数十冊のマンガ研究・評論の本を著す。

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