聞き手:王小燕
jingji
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近年、領土や歴史問題の影響で中日の政治的関係は低迷しています。そんな中、生活者の視点から相手国を見つめる2冊の本が相次いで出版されました。
2013年9月、在中日本人108人プロジェクト【編】による『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』(阪急コミュニケーションズ)と、これにに続き、2015年3月に出版された趙海成さん著『在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由』(CCC MEDIA HOUSE)です。
どちらも相手国を拠点に暮らし、あるいは相手国と深くかかわっている方たちにスポットを当てた企画です。異国でたくましく暮らし、仕事している様子、五感で感じた異文化、深く交わりあっていたからこそ知った思いなどが取り上げられています。この2冊は、中国と日本は今、どれだけ太く、深い絆で結ばれているか、その実態を知る上での良い材料でもあります。
この2冊の本の誕生プロセス、出版に寄せた期待、タイトルの「それでも」に込めた思いなどを伺ってみました。
【プロフィール】
趙海成(ちょう・かいせい)さん
1955年北京生まれ。
82年北京対外貿易学院(現在の対外経済貿易大学)日本語学科を卒業。85年に日本に渡り、日本大学芸術学部でテレビ制作を専攻。88年には初の在日本中国人向け中国語新聞『留学生新聞』の創刊に携わり、初代編集長を10年間務める。95年、10か国の在日外国人向け外国語媒体を束ねる「外国人情報誌連合会」代表に就任。
99年、中国情報を発信する日本の衛星放送事業者、大富の宣伝部長に就任。また、同じく99年には、外国人にかかわる諸問題について都知事に意見を述べる「外国人都民会議委員」に東京都より選出される。2000年、日中合作ドキュメンタリー「シルクロード」の制作に参加。2002年に中国に帰国。以後は日中を行き来しながらフリーのライター/カメラマンとして活躍している。
原口純子(はらぐち じゅんこ)さん
ライター・エッセイスト。
1993年より北京在住。日本の雑誌、機内誌を中心に中国のライフスタイル関連の取材、執筆をひろく手掛ける。著書に『踊る中国人』『中国の買い物キッチン』『中国の賢いキッチン』『北京上海 小さな街物語』『踊る!大北京』『歳時記 中国雑貨』など。好きな中国語は「猫冬(冬ごもり)」。
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