中国では、90年代末までの計画経済の時代は、土地の所有権は国家に属していたため、人々は職場から分配してもらった住宅、つまり公的住宅に住むのが一般的でした。しかし、1990年代の末に住宅制度が改革され、個人で住宅を購入できるようになりました。特に2003年以降、深セン、北京、上海、広州などの大都市で、不動産物件の価格が上昇し始め、いまでも毎月平均して8％?10％で上昇しています。

　不動産建設のブームにともなって、ここ数年は不動産屋の数も増えつつあります。市民にとっては便利になったと言えますが、このブームの中でさまざまな問題が生じているのも事実です。たとえば、市中心部のマンションは高嶺の花となっています。郊外のマンションに住んで、地下鉄やバスで1時間以上かけて通勤せざるを得ない人が増えています。また、現在、大学を卒業したばかりの人は、月給が大体2000元（3万円）なのに対して、北京の第５環状線以内の不動産の価格は平均で1万元／１?に上がっています。このため、マイホームを持ちたいという夢を実現させるのは難しいようです。

　今週も、日本のリスナーの皆さんが、たくさんのお便りを送ってくださいました。その中の一通をご紹介します。静岡県伊豆市の大坪保雄さんのおたよりです。

　「いまから１５年前のことですが、勤め先に、中国からの留学生がいました。その留学生を連れて、近くの定食屋に食事に行ったときのことです。その店のお勧めは中華丼だったので注文したのですが、その留学生は中華丼を見て怒っていました。なんでも、中国では、あんをおこげのような硬いものにかけることはあっても、やわらかいご飯の上にかけて食べる習慣はないそうです。それなのに、ご飯にあんをかけたこの料理を「中華丼」と呼ぶのはおかしいと主張していました。中華丼はてっきり、中国から伝わった料理だと思っていたのですが、真相は分からないままです」

　ホットホット通信のコーナーでは、北京市内のある茶館で行われた、日本人対象の中国茶芸体験講座の様子をお届けします。（担当：任春生）