Q:「日本語部の皆さんお久しぶりです。最近なかなか手紙を書けなくてすみません。さて、今ぼくは中学3年生です。今年は受験の年で、いろいろと忙しいです。そこでふと思ったのですが、中国の受験制度はどのようなものになっているのでしょうか。ぜひ教えてください」
A:中国の受験制度は基本的に日本と変わりませんが、ちょっと違うところがあります。
日本では幼稚園や小学校の受験もあると聞きましたが、中国は中国受験からです。それ以前は、地元の幼稚園や小学校に通います。小学6年生の時点で受験に参加する学生がいますが、そんなに多くありません。中国では、「重点中学」というレベルの高い教育を行ってくれる中学が各地にあります。成績のいい子は「重点中学」を目指して、受験にチャレンジします。
高校からは、義務教育ではないので、自分の希望の高校を受験することができます。但し、学区は決められていますので、その中で選ぶことになります。例えば、北京の中学生は北京地区の高校を選ぶことしかできません。また、高校に進学するだけでなく、専門学校に進学することもできます。例えば、コンピューターや観光などを学びたい人は、専門学校に行くようです。
大学受験は一番大変です。中国では、全国統一の大学入試が毎年6月7・8・9日の3日間行われます。大学に行きたい人は必ず受けなければなりません。受験時、行きたい大学を第1希望から第3希望まで申請して、点数がよければ進学できます。年に1度のチャンスなので大変です。受験生のいる家庭では、食事や身の回りの世話を、家族が総出でサポートしなければなります(成績のいい子は、推薦入学のシステムがあります)。
なお、日本の学生は受験のためにみんな塾に行っていると聞きましたが、中国では、大学試験のために学校が専門の授業をやってくれます。みっちり教えてくれますので、別に塾に行く必要がありません。
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