Q:先日、京都に行きました。その黄檗山万福寺(中国のお寺)で普茶料理を食べました。そのおいしかった事、見た目のきれいさ、品種の多さといったら生まれて初めてでした。料理の本を買って帰って、ゆっくりと眺めましたら、何と何と料理の名前は、みんな中国語読みなんですよ。材料ももちろん中国物がたくさん使われているようでした。びっくりしました。
中国のお寺でも普茶料理がありますか?どこのお寺で食べさせてもらえますか?
A:普茶料理はもともと中国のお寺で流行った料理です。約300年前、中国・明の時代の隠元禅師が 京都・宇治に黄檗山萬福寺を建立したおりに日本へ伝わっていきました。もともと、日本にも精進料理がありますが、この中国から伝わってきた料理と日本の精進料理がミックスされて、普茶料理ができました。
普茶料理は、その名の通り、茶葉をつかうことがあります。
お寺では、肉食が禁止されています。お坊さんも、毎日食べる料理をもっとおいしくするために、いろいろな材料を料理に取り入れました。そのうち、茶葉をつかった料理が出てきたのです。お坊さんが会食したり、客人を招いたりする時、この普茶料理がふるまわれます。また、普茶料理を食べる時、お酒の代わりにお茶を飲みます。
現在、中国では普茶料理を見つけなくなりましたが、"茶料理"はブームとなっています。茶葉は健康によいだけでなく、香りもよく、独特な風味があります。あっさりしているので、特に美容に関心がある女性たちに好まれています。南方では、茶料理を食べさせくれるレストランも多いですが、茶料理は手間ヒマがかかるので、値段は相当高いです。
また、日本では普茶料理はお寺でしか食べられないそうです。有名なのはやはり黄檗山萬福寺です。
・普茶料理コースの一例:野菜スープ、ゴマと豆腐の炒め、野菜炒めもの、五目野菜の和え物、野菜てんぷら、味噌、ご飯、果物。
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